『カズオブログ』管理人のカズオです。今回はホームランド シーズン3、第2話「Uh… Oh… Ah…」を振り返ります。
このエピソード、最後のキャリーのあのひと言——見た人は忘れられないはずです。薬で言葉もうまく出ない状態で、それでも絞り出すように放った「Fuck you, Saul」。あの場面、私もしばらく画面の前で固まってしまいました。
このエピソードはどんな話?
シーズン3の第2話は、キャリーが精神病棟に強制入院させられるという、かなりきつい回です。
前回の第1話で、ソールが上院公聴会の場でキャリーの双極性障害を公表して「裏切り」ました。その余波が第2話でも続いていて、傷ついたキャリーが記者に接触し、「ブロディは無実だ」と情報を漏らそうとしたことで、ダー・アダルが動きます。
ソールサイドでは、新キャラのファラ・シェラジが登場し、ラングレー爆破テロに絡む資金の流れを追う調査が動き出します。クインも引き続き存在感を発揮していて、この回から「クインって単なる実行屋じゃないな」と気づかされます。
物語の流れをざっくり整理
この回の動きを整理すると、大きく3つの軸で話が動いています。
- キャリーが記者に接触 → 精神拘留命令 → 強制入院
- ソールがファラを採用し、HLBC銀行の資金調査を開始
- ダナとレオが病院で再会し、ジェシカとの関係に緊張
一見バラバラに見えますが、どれも「爆破テロ後の世界でそれぞれが生き延びようとしている」という点では共通しています。キャリーはCIAに切り捨てられながらも戦い続け、ソールは組織を守るために動き、ダナは自分なりの再生を探している。
ソールの「裏切り」はどこまで計算だったのか
この回を見ていると、ソールがキャリーに対してどこまで冷酷になれるのか、改めてゾクッとします。
ソールはキャリーの父親と姉のもとを訪ね、「キャリーは不安定で、薬を飲ませないと危険だ」と説得します。家族を使って包囲網を作るという、かなり計算された動きです。精神科の審問の場でも、家族からの圧力がキャリーを追い詰める一因になっています。
ただ、後のシーズンを見た人なら分かるのですが、ソールの「裏切り」はジャバディ作戦のための緻密な計画だったという事実がいずれ明かされます。この時点ではまだそれは分からない。だから余計に「ソール、ひどい……」と感じてしまうんですよね。
クインとファラ、この回での見せ場
クインはこの回、かなり印象的な動きをします。HLBC銀行のCEOを単身で脅し、CIA捜査への協力を引き出す場面は、「この人、何でもやるな」と思わせる迫力がありました。
さらに終盤、クインはソールのオフィスに乗り込み、「キャリーへのやり方は間違っている」と直言します。組織の論理に従いながらも、個人としての倫理を捨てない——クインのそういう側面が初めてはっきり見えてくる回です。「今の仕事が終わったら辞める」というセリフも出てきて、これは次回以降への重要な伏線になります。
一方、新キャラのファラはムスリムの金融アナリストとして登場します。HLBC銀行の重役を前に「あなたの銀行がテロに加担している」とはっきり告げる場面は、ちょっと清々しかったです。ソールに厳しく扱われながらも、この先どう動くか気になるキャラクターです。
カズオクインって最初はただの「実行屋」だと思ってたけど、違うんだよね
見終わったあとに気になるポイント
第2話を見終えると、いくつか「あれ、どういうこと?」というモヤモヤが残ります。
キャリーは本当に「不安定」だったの?
記者への情報漏えいを試みたり、精神科の審問で家族に激高したりと、キャリーの行動はかなり危うく映ります。でも慎重派の私としては、「これは本当に病気のせいだけなのか?」と引っかかりました。
キャリーは双極性障害を抱えていますが、この時点では「ソールに裏切られた」という正当な怒りと、「薬を飲んでいない状態での不安定さ」が混在しています。あらすじだけで判断しないほうがいい場面で、見返すと彼女の訴えの中に筋の通った部分も見えてきます。
ダナのサブストーリーはなぜ入ってる?
ダナとレオの話は「メインのスパイドラマと関係ない」と感じた人も多いと思います。でもここで描かれているのは、「爆破テロ後に崩壊した家族が、それぞれ再生を探している」というテーマです。
ダナが「死にたかったのは本当のことだ。でも今は生きたい」とジェシカに告げる場面は、キャリーの「壊れながらも諦めない」姿と呼応しています。見方によっては、このシーズン3の縦軸——それぞれが絶望から立ち上がる物語——を早い段階で予告していると言えます。
もう一度見返したい伏線と名場面
やはり第2話の最大の見どころは、ラストシーンです。薬で意識がもうろうとしているキャリーに、ソールが謝罪しに病院を訪ねる。そこで絞り出すように出てくる「Fuck… you… Saul」。
エピソードタイトル「Uh… Oh… Ah…」は、まさにこのセリフを出す前のキャリーの声が元ネタです。クレア・デインズの演技がすごくて、評論家たちも「彼女の演技力を改めて称えたくなる回だ」と絶賛していました。
また、ソールのHLBC調査でイラン政府からアブ・ナジルの関係者への送金記録が見つかるシーンは、シーズン3全体の大きな調査ラインの出発点です。「誰がラングレーを爆破したのか」という謎解きが本格的に動き出す瞬間で、見返すと「ここから始まってたのか」とスッキリします。
次回はどうなる?私の予想
第2話を見終えると、いくつかの「次が気になる」ポイントが残ります。
キャリーは精神病棟に入れられましたが、このまま物語から退場するわけはありません。薬で抑え込まれた状態から、どうやって再起するのか。そして、その「再起」が実はソールの計画の一部だとしたら——後から振り返ると、このシーズン3序盤の「キャリー迫害」は全て伏線になっているんです。
クインが「辞める」と言い始めたのも引っかかります。彼はこのまま組織を離れるのか、それとも何かに引き止められるのか。ファラの銀行調査がどこにたどり着くかも、次回以降の楽しみです。ホームランドって、「誰が本当の味方なのか」が常にぼやけているのが面白いところなんですよね。キャリーが病院の中から何かアクションを起こすのか、ソールとの関係がどう変わるのか——続きが気になって仕方ない回でした。
| 基本情報 | 内容 |
|---|---|
| シーズン・話数 | Season 3 / Episode 2(第26話) |
| 原題 | Uh… Oh… Ah… |
| 初放送日 | 2013年10月6日(Showtime) |
| 脚本 | Chip Johannessen |
| 監督 | Lesli Linka Glatter |
| 配信(日本) | Hulu・Amazon Prime Video等で確認を |
配信状況は変わることがあるので、最新の情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。








