『カズオブログ』管理人のカズオです。今回はホームランド シーズン3 第1話「報復(原題:Tin Man Is Down)」を振り返っていきます!
シーズン2のラストはCIA本部の大爆発でしたよね。あの衝撃から58日後、画面の空気がガラリと変わっている第1話。久しぶりの再視聴でも「あの場面、そういう意味だったのか!」ってなる発見があって、個人的にはシーズン3で一番見返している回です。
このエピソードはどんな話?
CIA本部の爆破テロから約2ヶ月。死者219人という壊滅的な被害を受け、CIAは議会の厳しい追及にさらされています。
このエピソードでは3つの物語が同時進行します。キャリーの証言台、ソールが指揮する国際作戦、そしてブロディ家族の崩壊寸前の日常。この3つが絶妙に絡み合いながら、シーズン3のテーマを静かに、でも確実に打ち出してきます。
- 原題
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Tin Man Is Down(第25話・シーズン3第1話)
- 初回放送
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2013年9月29日(米Showtime)
- 脚本
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Alex Gansa・Barbara Hall
- 国内配信
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Disney+(ディズニープラス)で視聴可能
物語の流れをざっくり整理
冒頭で映し出されるのは、中東のどこかで爆弾を組み立てるクインの姿。「あれ、クインが悪者なの?」と思ったファンも多いはずですが、これは作戦任務なので安心してください(私も最初はゾクッとしました)。
一方、ワシントンではキャリーが上院情報委員会の公聴会で証言台に立っています。委員長のロックハート議員は、CIAがブロディに免責を与えた合意書を突きつけ、キャリーを追い詰めていきます。キャリーはブロディの関与を信じていないと証言しますが、翌日には第5修正条項(黙秘権)を行使する場面も。追い詰められていく姿がヒリヒリします。
その頃ソールは、CIA長官代理として爆破テロの首謀者「マジシャン(マジッド・ジャバディ)」の組織メンバー6名を同時暗殺する作戦を承認。クインはベネズエラのカラカスに潜入してターゲットを狙いますが、車のそばに子どもがいるのを見て爆弾の設置を見送ります。最終的にはターゲットの屋敷に侵入して射殺しますが、誤って少年も巻き添えにしてしまいます。この場面、正直かなりしんどかったです。
キャリーとソール、2人の間で何が起きた?
このエピソードで最もモヤモヤするのが、ソールの行動です。公聴会で「あの女性職員は双極性障害であることを雇用主に隠していた」とテレビ越しに発言するんですよね。名前は伏せているけど、誰のことか明らかで…。
キャリーはこれをリアルタイムで見て、完全に打ちのめされます。自分を守ってくれると思っていた一番の理解者に、公の場でスケープゴートにされた瞬間です。「ソールまでもか!」と感じたファンは多かったんじゃないでしょうか。
カズオソール、なんでそんなことするんだ…って思ったけど、実は深い計算があったんだよね
ただし、ソールの真意はこの時点では判断できないというのが重要なポイント。後のシーズンで明かされる「キャリーをイラン諜報組織のおとりにする作戦」の布石が、すでにここから始まっている可能性があります。見返すと、ソールの視線の動かし方がかなり意味深です。
ブロディ家族の崩壊と、もう1つの物語
ブロディ本人はこの回には登場しません。シリーズ通じて初めてダミアン・ルイスがクレジットされないエピソードです。それなのに「ブロディの影」が至るところに漂っているのが、このエピソードの凄みです。
娘のデイナは、入浴中に手首を切るという自傷行為の後、施設でのリハビリをようやく終えて帰宅します。妻のジェシカは経済的に追い詰められ、仕事を探し始めています。「テロリストの家族」として世間の目にさらされながらも、それぞれが日常を生き抜こうとする姿が、諜報戦とは別の重みを持って描かれています。
慎重派の私としては、こういう「普通の生活が壊れていくシーン」がけっこう刺さります。派手な爆発より、こっちの方がずっと怖いんですよね。
見どころと印象的なシーン
第1話の見どころをまとめるとこんな感じです。
- キャリーの証言台:表情と言葉の乖離が緊張感を生む
- クインの迷い:子どもを前に爆弾を設置できない葛藤
- ソールのテレビ発言:キャリーへの公開「切り捨て」に見える衝撃
- デイナの退院シーン:崩壊したブロディ家のリアルな日常
- 6人同時暗殺作戦の遂行と、その代償
特にクインが子どもを見て爆弾を諦め、のちに別の方法でターゲットを始末するシーンは、「諜報員にも一線がある」というメッセージを静かに伝えていて好きです。
もう一度見返したい伏線
シーズン3を全部見た後でこの回に戻ると、気づくことがいくつかあります。
まず、ソールのテレビ発言。これは単なる裏切りではなく、キャリーを「精神的に不安定な元CIA職員」として世間に認知させることで、後の作戦の下準備をしていたとも読めます。あの場面だけで判断しないのがポイントです。
また、マジッド・ジャバディという名前が初めて登場します。「1994年以降、公の場に姿を現していない」という説明がさらっと出てきますが、このキャラクターがシーズン3の核心になっていきます。第1話の段階ではほぼ素通りしてしまう情報なので、見返すとゾクッとします。
見終わったあとに気になるポイント
第1話を見終わったとき、私が一番気になったのは「ソールは本当にキャリーを見捨てたのか?」という疑問です。
ソールの発言は本当に「裏切り」だったのか
ソールは第1話の中で「彼女をスケープゴートにするつもりはない」とダールに語っています。でも直後に委員会でキャリーの双極性障害を暴露する。この矛盾をどう読むか。シーズン3の中盤まで引っ張られる「信じていいの?」という問いが、この回からすでに始まっています。
クインの「少年」の場面が持つ重み
爆弾設置をためらったクインが、結果的に少年の命を奪ってしまう皮肉な展開。これはただの諜報アクションではなく、「正義の代償」を問うホームランドらしいモチーフです。この場面を見た後だと、クインというキャラクターへの見方が少し変わりませんか?
次回につながるモヤモヤ
第1話はあえて「答え」を出さずに終わります。キャリーはどこへ向かうのか。ソールの本当の計画は何か。ブロディは次回から登場するのか。
個人的な予想では、ソールがキャリーを切り捨てたように見せつつ、裏で動いているのだと思っています。キャリーが「社会的に追い詰められた元CIA職員」として認知されることで、イラン側が油断する、という構図が見えてきます。慎重派の私としてはそう読んでいますが、ホームランドは「でも実は違った」を平気でやってくるので、油断は禁物ですね♪
第2話では、いよいよキャリーの精神的・社会的な孤立がさらに深まっていく予感があります。孤立したキャリーがどこまで耐えられるか、そしてソールとの関係がどう動くか。シーズン3は序盤こそ地味に見えますが、中盤以降の爆発力への助走として、第1話は絶対に丁寧に見ておく価値のある回です。続きが気になって仕方ないですよ!








