『カズオブログ』管理人のカズオです。今回は、海外ドラマ「ホームランド」シーズン3の最終話、第12話「The Star」を振り返っていきます。
このエピソード、見終わったあとしばらく画面から目が離せなかったのは私だけじゃないはず。正直、「ここで本当に終わらせるの?」って思いませんでした?
このエピソードはどんな話?
シーズン3の最終話「The Star」(原題:The Star)は、ブロディがイランでアクバリ将軍の暗殺に成功したところからスタートします。
作戦は成功した──はずだった。でも、CIAが用意していた「その後」は、ブロディにとって最悪の展開へ向かっていきます。シーズン1から続いてきた「ブロディとキャリー」の物語が、このエピソードで完全に幕を閉じる回です。
- シーズン・話数
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シーズン3・第12話(シーズン最終話)
- 原題
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The Star
- 初放送
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2013年12月15日(Showtime・米国)
- 主な登場人物
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キャリー、ブロディ、ソール、ジャバディ、ロックハート
配信については、日本ではAmazon Prime VideoやU-NEXTなどで視聴可能です。最新の配信状況は各サービスの公式サイトでご確認ください。
物語の流れをざっくり整理
アクバリ暗殺に成功したブロディは、キャリーと合流してイランの砂漠近くにある安全な隠れ家へ向かいます。CIAの救出作戦が動き出し、二人は脱出のチャンスを待ちます。
ところがここで、話は大きく動きます。ロックハートが大統領の承認を得て、ソールの知らないうちに救出作戦を中止させてしまうんです。聞こえてきたヘリコプターの音は「録音」で、外に出たブロディはイラン側の兵士に囲まれて捕まってしまいます。
軍事法廷で死刑判決を受けたブロディは、夜明け前に公開絞首刑に処されます。キャリーはブロディの「来ないでくれ」という最後の願いを無視して処刑場に駆けつけ、フェンスを乗り越えながら名前を叫びます。二人は最後に目が合い──そしてブロディは逝きます。
ブロディの死は「計画の一部」だったのか
慎重派の私としては、ここがどうしても気になって見返しちゃいました。ジャバディはCIAが長年かけて育てたイラン側の協力者です。アクバリを排除してジャバディを上に据えることで、イランへの影響力を確保するのがソールの作戦の肝でした。
ブロディはその「道具」として使われた、という見方もできます。ジャバディが「ブロディの死がジャバディの立場をより確固にする」と語るシーンは、ゾクッとしました。作戦の成功のためにブロディは消えなければならなかった──そういうことだったのかもしれません。
カズオブロディの死、最初から織り込み済みだったのかもな
ただし、ソール自身がブロディを見捨てたかどうかは別の問題です。ロックハートに先手を打たれたソールは、CIA長官の椅子を奪われた直後にこの局面を迎えます。組織の中で力を失った男が、最後まで守れなかった──そのやるせなさがソールの表情に滲んでいました。
キャリーの判断をどう見るか
ブロディは電話越しに「もう終わりにしたい。来ないでくれ」とキャリーに伝えます。それでも彼女は処刑場に向かいます。これを「愛ゆえの暴走」と見るか、「最後まで一人にしない覚悟」と見るか、ファンによって意見が分かれるところじゃないでしょうか。
私は、キャリーの行動はCIAの論理ではなく、人間としての感情を優先した選択だったと感じました。彼女はずっとブロディを「案件」と「愛する人」の間で揺れてきたキャラクターです。最後だけは、工作員としてではなくキャリー個人として動いた──そう読むと、このシーンの重みが増します。
見終わったあとに気になるポイント
第12話を見終えると、いくつかのことが頭に残ります。整理しておきましょう。
キャリーの妊娠と「星」のラストシーンの意味
エピソードの中盤、キャリーが妊娠していることが明かされます。ブロディは「世界でいちばんまともなことに聞こえる」と言い、喜びます。この子は、二人の間に残された唯一のものになるわけです。
そして最後、CIA本部の追悼の壁に「星」が並ぶセレモニーのシーン。ロックハートはブロディへの星の追加を拒否します。でも、その夜、キャリーは壁にマーカーで小さな星をこっそり書くんです。これが消えない正式な星でないことが、ブロディの複雑な立場をそのまま映しています。英雄にもなれず、テロリストとして終わった男──でもキャリーにとってだけは、彼は星だった。
ソールの「最後の仕事」が残したもの
ソールはこのエピソードをもってCIAを去ります。彼が長年かけて構築した対イラン工作の成果──IAEA査察官がイランへのフルアクセスを得る──が実現します。ソールの妻は「あなたの最大の功績よ」と言います。でも、ソール自身はその喜びを噛みしめられないままです。
栄光の成果と引き換えに、友人のブロディを失い、自分のキャリアも終わった。ホームランドの中でも特に報われないキャラクターの一人が、ソールだと思います。
このエピソードの見どころと名場面
このエピソードには、シリーズ全体を通じて語り継がれる場面がいくつもあります。特に印象的なものをまとめておきます。
- ブロディがアクバリの遺体を隠し、警備員をかいくぐって脱出するシーン
- 安全な隠れ家でキャリーとブロディが過ごす静かな夜
- ヘリの音に飛び出したら包囲されていた──という絶望の転換
- 「It’s over. I want it to be over.」というブロディの最後の言葉
- フェンスを乗り越えてブロディの名を叫ぶキャリーのラストシーン
- 壁にこっそり星を描くキャリーのエピローグ
特に「It’s over. I want it to be over.」というブロディの一言は、シーズン1から積み重なってきた彼の苦しみと疲弊が凝縮されていて、グッときました。皆さんもここでドキッとしませんでしたか?
過去エピソードとのつながり・伏線を振り返る
このエピソードを見ると、シーズン1から張られていた伏線が一気に回収されます。シーズン1でブロディが自爆ベストのボタンを押さなかった瞬間から始まった「生き残り」の連鎖が、ここで完全に終わります。
また、シーズン2でCIA本部爆破の「犯人」として国際指名手配されたブロディが、シーズン3でイランに渡り作戦に協力するという流れも、この最終話へ向けての大きな伏線でした。彼が「犯人」として死ぬことで、ジャバディの立場が安全になるという構造──改めて見返すと、ゾクッとします。
次回はどうなる?シーズン4への予想
シーズン3最終話から4ヶ月後、キャリーはCIAのイスタンブール支局長に抜擢されます。シリーズ史上最年少というポジションで、ジャバディとの連携も続きます。ブロディとの子どもを抱えながら、キャリーが新たな舞台でどう動くのか──シーズン4はここから始まります。
ブロディという「核」を失ったホームランドがどこへ向かうのか、最初は少し不安でした。でも、シーズン4以降はキャリー単体のスパイドラマとして改めて面白さが出てきます。イスタンブール・パキスタン・ベルリンと舞台を変えながら、諜報戦の緊張感はまったく衰えません。
「ブロディがいないホームランドは見る気がしない」という気持ち、私も正直ありました。でも、シーズン4を見始めたら、それが杞憂だったとわかります。皆さんもぜひ続きを楽しんでみてください。◎







