『カズオブログ』管理人のカズオです。ホームランド シーズン3第7話「Gerontion(ゲロンション)」を見終えて、「あれ、これって全部つながってたのか!」とひとり興奮してしまいました。
今回は、ソールの緻密な作戦が一気に動き出し、そしてブロディに関するとんでもない事実が明かされるエピソードです。複雑な人物関係も整理しながら、一緒に振り返っていきましょう。
このエピソードはどんな話?
シーズン3第7話「Gerontion」は、2013年11月10日にShowtimeで放送された第31話です。原題はT・S・エリオットの詩から取られており、長いキャリアの末に達した「受け入れと洞察」がテーマにも重なっています。
このエピソードで起きたことを一言でまとめると、ソールがジャバディをイランの二重スパイとして送り返すことに成功した回です。ブロディ家の話はほぼ消え、純粋な諜報戦と人間ドラマに集中できる仕上がりになっています。
物語の流れをざっくり整理
前回セーフハウスで身柄を押さえたジャバディ(シャウン・トウブ)は、CIAに機密を渡すつもりで構えています。ところがソール(マンディ・パティンキン)が突きつけたのは、まったく別の選択肢でした。
「イランに戻り、CIAのアセットとして働け。断れば、お前をイランへ反逆者として送り返す」というソールの提案は、半ば脅迫でもあります。選択肢がないジャバディは渋々受け入れ、こうして長期的な二重スパイ作戦が動き始めます。
一方で問題が起きます。ジャバディが元妻を殺した現場の近くに、クイン(ルパート・フレンド)がいたことが防犯カメラに映っていたのです。捜査を止められないと知ったクインは、作戦を守るために自ら「私が殺した」と虚偽の自白をします。
ソールとロックハートの攻防
ジャバディの送還を知ったロックハート上院議員(トレイシー・レッツ)は激怒し、大統領に直接電話しようとします。ここでソールがやったことが、このシーズン屈指の「痛快シーン」です。
ソールはロックハートを会議室に案内し、電話線を抜いた状態で鍵をかけてしまうのです♪ しかも電気まで消して。ジャバディの飛行機が米国領空を出るまでの時間稼ぎとして、完全に機能してしまいました。
ブロディ無実の真相が明かされた瞬間
このエピソードで最も大きな情報開示が、ジャバディの口から語られます。去り際にジャバディはソールに告げるのです。「ブロディはランレー爆破とは無関係だ」と。
さらにキャリー(クレア・デインズ)を見送りに来たジャバディは、もう一歩踏み込みます。実際に爆弾を作り、ブロディの車を現場に持ち込んだ人物がまだアメリカ国内にいること、そしてジャバディの弁護士リーランド・ベネットがその人物の素性を知っているかもしれないと言い残して去るのです。
キャリーにとってこれは一縷の望みです。ずっとブロディの無実を信じてきた彼女が、ようやく動ける手がかりを得た瞬間でもあります。
クインの「告白」が重い理由
クインの虚偽自白は、作戦を守るためのやむを得ない行動です。ただ、このシーンの重さはそれだけじゃないんですよね。
カズオ俺たちって、本当にいいことしてるのか?
自白を受けた刑事が「あなたたちは物事を良くしているのか、悪くしているのか」と問い返すシーンは、視聴者にも刺さる一言です。クインはその後キャリーに向かって「君たちには本当に愛想が尽きた」と吐き捨てるような言葉を残します。
シーズン3を通してクインの「限界」は少しずつ積み上げられてきましたが、この回でその感情がはっきりと言語化されます。「ホームランドって、主役じゃないキャラの変化も見逃せないんですよね」と私もうなってしまいました。
見終わったあとに気になるポイント
見終わったあと、いくつか引っかかる点が残りますよね。整理しておきましょう。
ファラはなぜあんなに怒ったの?
ジャバディがイランに返されると知ったファラ(ナザニン・ボニアディ)は、明らかに感情的な反応を見せます。彼女はイラン系で、ジャバディが自国に及ぼしてきた害をよく知っています。「CIAの都合でこんな人間を野放しにするのか」という怒りは、作戦の論理だけでは解消できない葛藤です。
ファラの反応は、諜報の「目的のためなら何でも正当化する」文化への静かな反論でもあります。このシーン、初見だとサラッと流してしまいやすいですが、キャラクターの倫理観を測るうえで重要な場面なので見返してみてください。
ダー・アダルは本当にソールの味方?
エピソードの終盤、ロックハートをうまく封じ込めたあと、ダー・アダル(F・マーレイ・エイブラハム)がソールとグラスを傾けるシーンがあります。「今回はソールの味方だった」という印象ですが、これまでの言動を振り返るとすんなり信じていいのか微妙なんですよね。
アダルはシーズンを通じてどちらとも取れる動きをしてきました。この「祝杯シーン」の本音が何なのかは、次回以降も要観察です。
伏線と見返したいポイント
このエピソードで張られた伏線を確認しておくと、次回がより面白くなります。
- ランレー爆破の真犯人がまだ米国内にいる
- 弁護士ベネットが真犯人を知っている可能性
- クインの「CIAへの幻滅」が限界に近づいている
- ジャバディという新しいイラン工作員の誕生
- ダー・アダルの真意はまだ読めない
特に「真犯人がまだいる」という情報は、シーズン後半の方向性を決定づける重要な伏線です。ブロディが動けない状況だからこそ、キャリーが独自に動いていくことになります。
主要人物の動きをさらっと確認
各キャラクターがこの回でどう動いたか、簡単にまとめておきます。
- ソール
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ジャバディ送還を完遂。ロックハートを封じ込める痛快な一手も。
- キャリー
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ジャバディから真犯人の手がかりを得てブロディ無実の証明に動き出す。
- クイン
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作戦を守るために虚偽自白。CIAへの幻滅を言葉にする。
- ジャバディ
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二重スパイとしてイランへ帰国。最後にブロディの無実を証言。
- ファラ
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ジャバディ送還に強く反発。倫理的な葛藤を体現するキャラクターとして機能。
今回はブロディ本人が登場しないにもかかわらず、「ブロディの存在」がエピソード全体を貫く構造になっています。
次回はどうなる?私の予想
ジャバディをイランへ送り返したことで、ソールの長期作戦は第一フェーズが完了しました。ただ、「真犯人がまだいる」という宿題が残っています。
キャリーが弁護士ベネットに接触しようとすれば、当然それなりのリスクが伴います。ブロディの無実を証明するためには、まずベネットを突破口にするしかない。慎重派の私としては「慌てて動いて失敗するパターンにならないか」とちょっとハラハラしてます(笑)。
それから、クインが今後どう動くかも気になるポイントです。「もうやってられない」と言いながらも、次の回で何らかの形で引き戻されるんじゃないかと予想しています。ホームランドって、「抜けたい」と思ってるキャラほど深みにはまっていくんですよね。シーズン後半に向けて、まだまだ目が離せません。







