『カズオブログ』管理人のカズオです。今回はホームランド(Homeland)シーズン3、第4話「ゲーム開始(Game On)」を振り返ります。
このエピソード、正直「あーやっぱりキャリーも限界だったか…」と思って見ていたら、最後の最後でやられました。私、思わず声出ましたよ。「そういうことだったのか!」って。
このエピソードはどんな話?
シーズン3第4話の原題は「Game On」、日本語タイトルは「ゲーム開始」です。監督はDavid Nutter、脚本はJames YoshimuraとAlex Gansaのコンビ。初回放送は2013年10月20日(米国・Showtime)で、日本ではテラサなど各配信サービスで視聴できます。
このエピソードの核心は、「キャリーが本当にCIAを裏切ったのか?」という問いへの、衝撃的な回答です。1話から3話にかけて積み上げられた「ソールはなぜキャリーをここまで追い詰めたのか」という謎が、ここでついて明かされます。
物語の流れをざっくり整理
精神科病棟に入れられたままのキャリーは、退院審査に臨みます。医師・看護師・専門家証人がそろって「回復した」と証言し、いよいよ退院かというタイミングで、突然司法省からの命令書が届きます。「国家機密漏洩の恐れあり=国への脅威」として退院が却下されてしまうのです。
廊下にいたのはダール・アダル。CIA内の闇部門を仕切る男です。キャリーはすぐに察します、「アイツが絡んでいる限り、私は当分出られない」と。追い詰められたキャリーは、謎の法律事務所「ベネット・パー&ハミルトン」のフランクリンに連絡を取り、ついにCIA側の情報を売る取引に応じる姿勢を見せます。
一方、CIA本部ではアナリストのファラが、マジッド・ジャバディという人物につながる資金洗浄の構造を解明していました。カラカスの銀行、ベネズエラのサッカークラブ、週末の試合収益に紛れ込ませた数千万ドル規模のマネーロンダリングです。ソールはこれを足がかりに、大きな作戦を動かし始めます。
キャリーとソールは、いつグルになっていたのか
このエピソード最大のどんでん返し、それは「キャリーの裏切りはすべてソールとの作戦だった」という事実です。フランクリンを通じてジャバディのネットワークに潜入するため、キャリーは「CIAに見捨てられた不安定な元工作員」を演じ続けていたのです。
ただ、視聴者が引っかかるのは「ではいつからキャリーは知っていたのか?」という点です。1話から3話の、あの涙も、頭を壁にたたきつける場面も、本当にすべて演技だったのか?それとも途中でソールの意図を理解して切り替えたのか?この点についてはドラマ内で明確に答えは出ておらず、諸説あります。エピソードの終盤でキャリーがソールに「もっと早く出してくれればよかった」と涙混じりに告げるシーンがあり、少なくとも途中まではキャリー自身も本当に苦しんでいた、と読むファンも多いです。
カズオキャリーが病棟で泣いてたのも演技…だったのかな?今でもモヤモヤする
慎重派の私としては、このシーンを見て「ソールは冷酷すぎる」とも「キャリーはプロとして腹をくくっていた」とも、どちらにも取れるように描かれていると感じました。ホームランドの巧いところは、登場人物の内面に白黒つけないところですよね。
マジッド・ジャバディとファラの捜査
このエピソードから本格的に動き始めるのが、イラン人工作員マジッド・ジャバディへの捜査ラインです。ファラ・シラジーという若いCIAアナリストが資金の流れを追い、ベネズエラのサッカークラブを経由した洗浄スキームを暴きます。
ソールが解説する「仮説」の組み立て方が、このシーンの面白いところです。「もしイランの役人がイスラム革命防衛隊の金を横領していたとしたら?」というロジックで、架空の人物像を描くように容疑者像を浮かび上がらせていく。諜報の仕事って、こういう積み上げ方をするのかと思うと、地味なシーンですがけっこうヒリヒリしました。
- マジッド・ジャバディとは?
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イラン人工作員。ランリー爆破テロへの資金提供者として疑われる人物
資金洗浄の舞台がベネズエラのカラカスというのも、ブロディが第3話からカラカスに逃げ込んでいることと無関係ではないはず。伏線として意識しておくと、後の展開がよりスッキリします。
見どころ・このエピソードの名場面
このエピソードで個人的に一番「やられた」と感じたのは、キャリーが退院審査の場でCIAに仕組まれた詰め将棋に気づき、それでも感情を押し込めながら弁護士に「父と姉の安否を確認させてほしい」と頼むシーンです。ここのクレア・デインズの表情は、演じているのか本気で怒っているのか判断できなくて、見ながら「そうか、これがキャリーのプロとしての顔なんだ」と感じました。
もう1つ挙げるなら、デイナとレオが弟の墓の前に立つシーン。「Everything after that was a lie(それ以降はすべて嘘だった)」というデイナのセリフは、ブロディ家全体が抱える傷をひと言で表していて、主軸とは違うラインながらズシッときました。ブロディという父親が残した罪の重さを、家族の視点から描いているサブストーリーです。
もう一度見返したい伏線ポイント
このエピソードを見終えてから1〜3話を見返すと、いろいろ見え方が変わってきます。
- ソールが公聴会でキャリーを「精神的に不安定」と証言したシーン
- キャリーがフランクリンに「死んでも手を組まない」と突っぱねた場面
- ダール・アダルが審理の場に現れたタイミング
- ヴァージルがキャリーに送った「分かりやすい合図」の意味
- ブロディがカラカスにいる理由とジャバディの資金ルートの一致
あらすじだけで判断せず、人物の表情や行動の変化を見返すと、第4話の「答え合わせ」として1〜3話がより面白くなります。特にソールがキャリーを見捨てるような素振りを見せながら、実はしっかり監視・保護していた痕跡が随所に仕込まれています。
見終わったあとに気になるポイント
このエピソードを見ると、いくつかのモヤモヤが残ります。個人的に一番気になったのは、キャリーがどの時点でソールの作戦を了承していたのか、という点です。
ダール・アダルはソールと同じ側なの?
退院審査を潰した張本人ダール・アダルが、ソールと同じ作戦の中にいるのかどうか、このエピソードの時点では明確ではありません。CIA内部でも情報の共有範囲が違うため、ダール自身がソールの長期作戦を知らずに動いている可能性もあります。「組織の中の組織」という構造が、ホームランドの面白さでもあります。
レオとデイナのサブストーリーはどこへ向かう?
マイク・フェイバーの調査で、レオが施設にいる理由は「治療」ではなく「弟を死に追いやった罪を免れるための取引」だったことが明かされます。デイナが惹かれた相手が実は危険な人物だったかもしれない、という展開は、ブロディ家の悲劇がまた1つ重なる予感がします。
次回はどうなる?私の予想
第4話でキャリーはジャバディのネットワークに潜入する足がかりを得ました。次回以降は、二重スパイとしてのキャリーがフランクリンやベネットとどう渡り合うかが焦点になりそうです。ソールとキャリーが「表では対立、裏では協力」という形を維持しながら、どこまでジャバディに迫れるか。
個人的に気になるのは、カラカスのブロディとジャバディのラインが今後どう交わるかです。第4話の段階ではまだ点と点ですが、ベネズエラというキーワードが両方に絡んでいる以上、この2つの線が合流するタイミングがシーズン3の山場になってくるんじゃないかと予想しています。次回が待ち遠しい!ぜひ続きも一緒に追いかけましょう。








