『カズオブログ』管理人のカズオです。今回はホームランド シーズン4 第2話「二つの責任(原題:Trylon and Perisphere)」を振り返っていきます。
この回、私はキャリーの行動を見ながら「これは正しいのか?」と何度も立ち止まって考えてしまいました。ドラマとして面白いのは間違いないんですが、キャリーというキャラクターの複雑さが全開になる1時間なんですよね。
このエピソードはどんな話?
シーズン4の第1話「ドローン・クイーン」と合わせて2時間スペシャルとして放送された第2話です。第1話でのカブール空爆の後始末から始まり、キャリーがイスラマバード支局長のポジションをどう手に入れるかが今回の軸になっています。
日本語タイトルは「二つの責任」。CIAエージェントとしての使命と、母親としての責任―このふたつがキャリーを引き裂いていく回です。原題の「Trylon and Perisphere(トライロンとペリスフィア)」は1939年ニューヨーク万博のシンボル構造物の名前で、「ふたつの主役」が対比する回であることを暗示しています。
- 原題
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Trylon and Perisphere
- 放送日
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2014年10月5日(米Showtime)
- 脚本
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Chip Johannessen(エグゼクティブプロデューサー)
- 監督
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Keith Gordon
- 国内配信
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Apple TV+(日本語字幕あり)ほか
物語の流れをざっくり整理
今回の流れは、大きく3つの動きが並行して進みます。帰国後に現実と格闘するキャリー、限界を超えたクイン、そしてパキスタンで脅かされるアーヤン―この3本の糸が交差しながら進んでいきます。
キャリーは姉のマギーの家に戻り、サンディの死後に召喚された議会の公聴会に出席します。一方でCIA長官ロックハートからは「もうイスラマバードには戻さない」と告げられる始末。でもキャリーが黙って引き下がるわけがないですよね♪
クインはというと、プールサイドで酔いつぶれ、一夜を過ごした女性を侮辱した男たちに素手で暴力を振るって逮捕されます。戦場で見てきたものの代償が、ここで一気に噴き出した感じです。ゾクッとするほどリアルな崩壊シーンでした。
キャリーとロックハートの攻防を読み解く
今回の「裏の主役」はロックハートへのブラックメールです。キャリーが留置所からクインを保釈したとき、クインが一つの名前を渡してくれます――ジョーダン・ハリス。イスラマバードで働いていた優秀な工作員なのに、なぜか突然CIA図書館員に異動させられた人物です。
ハリスが明かしたのは衝撃的な事実でした。前任局長サンディ・バックマンが、国家機密を売り渡して作戦ターゲットの位置情報を入手していたこと。そしてロックハートはその報告を受けながら、ハリスを左遷して隠蔽していたのです。
キャリーはこの証拠を握ってロックハートに迫り、イスラマバード支局長のポジションを奪い取ります。組織の腐敗を逆手に取るキャリーらしい戦い方ですよね。「これが本当にキャリーのやり方でいいのか」と思いつつも、スカッとするシーンでした。
母親としてのキャリーを見ると
このエピソードで最も重く、そして最も賛否が分かれる場面が「フラニーとキャリーの一日」です。姉マギーに「自分で面倒を見て」と言われ、キャリーは乳児のフラニーと二人で向き合います。
カズオフラニーはブロディの子どもなのか…見ながらずっと考えてしまいました
ブロディの家の前まで車で行き、「あなたをなぜ産んだのか、もうわからない」と赤ちゃんに話しかけるキャリー。お風呂のシーンでは一瞬ヒヤリとするような場面もあり、クレア・デインズの演技力が光ります。見ている側も「これはキャリーの心が壊れているのか、それとも合理的な選択をしようとしているのか」と判断がつかなくなってくるんですよね。
最終的にキャリーはパキスタン再赴任という「答え」を選びます。マギーに「あなたは仕事を理由に逃げている」と言われても、キャリーは否定できない。このシーンはキャリーを単純に批判も擁護もできない、ホームランドの真骨頂だと思います。
クインの崩壊と「戦場の代償」
クインの行動は今回かなり印象的です。暴力沙汰・逮捕・それでも保釈後に情報提供と、短い出番ながら彼のキャラクターを一気に掘り下げてくれます。酔いつぶれたクインが「俺のために戦ってくれた人なんていない」とつぶやく場面はじんとくるものがありました。
キャリーとの会話でクインが言う「これは君のことじゃない(It’s not about you)」という一言も効いています。感情を押し殺して任務をこなすキャリーに対して、クインは逆に感情が表に出てしまっている。このふたりの対比が、シーズン4の縦軸になっていく気がします。
見終わったあとに気になるポイント
第2話を見終えると、いくつかモヤモヤが残りますよね。整理しておきたい疑問をここでまとめます。
アーヤンが渡した「荷物」は何だったの?
パキスタンでは、アーヤン・イブラヒム(医学生)がメディアに顔を出したことで自分の立場を危うくしてしまいます。さらに謎なのが、彼が彼女の家に届けた大きなバッグの中身。薬物?記録物?この点はこの段階では不明で、シーズン4の大きな伏線のひとつになっています。
ロックハートはこれで終わり?
今回キャリーに一本取られたロックハートですが、もちろんこれで大人しくなるわけがないです。CIA長官として依然として権力を持っており、キャリーとの関係はこれからさらに複雑になっていきます。慎重派の私としては、ロックハートが次にどんな手を打ってくるかが一番気になるポイントでした。
- サンディが売った国家機密の全貌は?
- アーヤンの荷物の中身と叔父との関係
- クインはイスラマバードへ向かうのか
- ソールは現場に戻ってくるのか
- フラニーはこの先どうなる?
この5つのモヤモヤが、第3話以降の展開に直結してきます。ホームランドって、こういう「引き」が本当にうまいんですよね。
次回はどうなる?私の予想
第3話ではキャリーが正式にイスラマバード支局長としてパキスタンに乗り込んでいきます。今回ちらりと映ったアーヤンへの接触が、次の大きな動きになりそうです。医学生という立場の彼が、叔父のテロ組織とどうつながっているのか―ここがシーズン4の核心に触れてくる部分です。
個人的には、クインがイスラマバードに向かうかどうかが気になっています。「戦場に戻りたいのか、離れたいのか」という葛藤がこの回で描かれていただけに、次回の彼の選択がカギになりそう。そしてソールが民間の仕事に収まり切れず、何らかの形で現場に絡んでくる可能性も十分あります。
第2話が「準備と決断」の回だとすれば、第3話からはいよいよ本格的な諜報戦が動き出す予感がします。キャリーがどんな手でアーヤンに近づくのか、ロックハートが反撃に出るのか―続きが本当に気になるエピソードでした♪










