『カズオブログ』管理人のカズオです。娘と一緒にコナンを読んでいたら、この回でとうとう思わず声が出てしまいました。
50歳からコナンを読み始めた私ですが、ここまで長く続いていた幼なじみの関係がついに動くとなると、さすがに感慨深いものがありましたね。今回は単行本106巻に収録されている「茜色の千秋楽」を、私なりに振り返っていきたいと思います。
皆さんの中にも、平次と和葉のもどかしい関係を長く見守ってきた方は多いんじゃないでしょうか。今回はそんな二人に、とうとう大きな進展があった回になっています。
このエピソードはどんな話だったのか
今回取り上げるのは、大阪の芸能界を舞台にした連続殺人事件のシリーズ、通称「浪速の探偵舞台」編の最終話にあたるお話です。
平次と小五郎がモデルとなった舞台の関係者たちの間で不穏な出来事が続き、コナンや平次たちが事件の真相を追いかけていくというストーリーになっています。舞台関係者が集まる中で起きる連続殺人ということもあり、登場人物の関係性が複雑に絡み合っているのも見どころのひとつです。
事件そのものはシリアスな内容なんですが、その裏側で平次と和葉の関係が少しずつ動いていくという構成になっていて、私はこの緩急がすごく好きなんですよね。事件パートで気を張らせておいて、恋愛パートでほっとひと息つかせてくれる、絶妙なバランスだと感じました。
事件の流れをじっくりたどってみる
今回のシリーズでは、合計で3人が命を落とすという、かなり重たい連続殺人事件が描かれています。舞台の稽古中に起きた出来事が発端となり、そこから次々と関係者が巻き込まれていく展開になっていました。
シリーズを通してずっと怪しい人物として描かれていたのが、庵坂典馬という舞台関係者です。読者の間でも「この人が犯人なんじゃないか」という声が多かったキャラクターなんですが、最終的に本人が名乗り出る形で事件は解決に向かいます。
ただ、単純な自供というわけではなく、その裏には8年前から続くある事情が隠されていました。この部分が今回のシリーズの核心と言ってもいい部分ですね。
カズオこの対比、読んでてゾクッとした
犯人・動機・トリックをやさしく解説
まず最初の被害者になった楢沢美久という人物ですが、実はこの死は事故的な転落死であり、庵坂による直接の犯行ではなかったという点が大きなポイントです。
庵坂は、当時ひそかに交際していた倉石洋歌という女性をかばうために、スマホの位置情報や録音データなどを使ったアリバイ工作を重ねていったんですね。倉石を守りたいという一心が、結果的に事件をどんどん複雑にしていってしまったというわけです。
そして2人目、3人目の被害者は、その工作の様子を偶然目撃してしまった人物たちでした。庵坂にとっては、大切な人を守るための行動が、思わぬ形で新たな悲劇を生んでしまったことになります。
庵坂と倉石の関係は、8年前は平次と和葉に重なるような幼なじみ同士だったという設定も明かされていて、読み返すとかなり切ない気持ちになる要素でした。似た立場にあった二組の運命が、こんなに違う方向へ進んでしまうのかと考えると、単なる事件解決以上の重みを感じます。
見どころと印象的だった名場面
この回いちばんの見どころは、やっぱり平次の告白シーンですよね。事件の緊張感がひと段落したところで、ふと本音がこぼれ出るような場面が用意されていました。
「ただ和葉に好きって言いたいだけなんやけどなァ」という平次のつぶやきが、思わぬ形で和葉本人に届いてしまうという展開になっています。今まで何度も告白に失敗してきた平次だけに、この不器用な流れがすごく彼らしいなと感じました。
皆さんもここで「あ、そういうことか!」って思いませんでした?私も最初は全然予想していなかった形で告白が成立したので、読んでいて思わずニヤニヤしてしまいましたね。
ラストシーンでは、二人が少し照れながら手をつないで歩く様子が描かれていて、これはもう正式に恋人同士になったと見てよさそうです。長年じれったい関係を見守ってきたファンとしては、感慨深いラストシーンでした。
和葉の返事はどう描かれているのか
実は、和葉のはっきりとした返事のセリフそのものは描かれていません。その代わりに、その後の二人の表情や距離感から気持ちが通じ合ったことが伝わる構成になっています。
直接的なセリフがない分、読者側の解釈にゆだねられている部分もあるので、この点については諸説あります。私としては、あえてセリフにしない演出が、逆にじんわり効いてくる感じがして好きでした。
伏線と読み返したくなるポイント
実はこの告白、少し前に公開された映画で平次が和葉に伝えようとした告白の続きとも言える構成になっているんです。
あのときはスタングレネードの爆発音にかき消されて和葉に届かなかった思いが、今回の原作エピソードでようやく形になったという流れになっています。映画を見ていた人ほど、このシーンでの感動が大きくなる仕掛けになっていますね。
慎重派の私としては、伏線を見逃してないか気になって何度も読み返してしまいました。映画と原作をセットで振り返ると、平次の想いがどれだけ長く積み重ねられてきたのかがよく分かります。
映画と原作を両方振り返ると感動が倍増するので、余裕があればぜひ両方チェックしてみてください。
ここで、この回を振り返るうえで押さえておきたいポイントを、もう少し丁寧に整理しておきますね。
- 告白のきっかけ
-
事件解決後の何気ない一言がきっかけになっている
- 映画との関係
-
過去作で届かなかった思いが今回で成立した形になっている
こうして整理してみると、この一場面がいかに長い時間をかけて積み上げられてきたものかがよく分かりますね。
よくある疑問への回答をまとめてみた
ここまで読んで気になった点も多いと思うので、よく聞かれる疑問をあらためて整理しておきますね。
- 告白は106巻に収録されている
- 犯人は舞台関係者の庵坂典馬
- 動機は交際相手を守るため
- 紅葉は二人の進展に涙を見せた
- 映画の告白シーンと繋がる構成
このあたりを押さえておくと、この回の面白さがよりスッキリと理解できるんじゃないかと思います。
大岡紅葉はこの結果をどう受け止めたのか
平次に思いを寄せていた大岡紅葉は、二人の進展を遠くから察知して涙を浮かべる様子が描かれています。表向きは気丈に振る舞っていましたが、その瞬間の表情にはやはり本音が見えていましたね。
ただ、彼女は簡単に引き下がるタイプのキャラクターではないので、今後も何らかの形で関わってくる可能性は十分にありそうです。この三角関係の行方も、今後の楽しみのひとつになりそうですね。
紅葉の今後の動向は本編で確認しながら見守っておきたいところですね。
次回はどうなる、私なりの予想
今回のシリーズが終わったあとは、幼少期の新一と蘭、そして警察学校時代の仲間たちが登場するエピソードが控えているようです。そのため、平次と和葉が恋人として過ごす様子は、もう少し先の登場回になりそうな雰囲気があります。
それでも、これだけ長く積み重ねてきた関係がようやく前に進んだわけですから、次に二人が登場するときの距離感の変化には、皆さんもきっと注目してしまうんじゃないでしょうか。ちょっとした会話の中に、恋人らしい空気が混ざっているのかどうか、私はそこがすごく気になっています。
私もそうだったんですが、こうして積み重ねてきた関係がふと動く瞬間って、何度読み返してもニヤニヤしてしまいますよね。座右の銘である「為せば成る」という言葉を、この回の平次にもぴったり当てはめたくなりました。次に二人が並んで登場する場面を、私も皆さんと一緒に楽しみに待っておきたいと思います。








