こんにちは!「カズオブログ」管理人のカズオです。最近、娘がコナンにハマり始めたのをきっかけに、私も50歳にして初めてコナンの世界に足を踏み入れました。これが思った以上にハマってしまって、今では娘と一緒に「次の犯人は誰だろう?」なんて推理合戦をするのが週末の楽しみになっています。
さて今回は、名探偵コナンの第36話「月曜夜7時30分殺人事件」について深掘りしていきたいと思います。この話、実は場所のトリックがとても巧妙で、私も初見では「えっ!そういうことだったの?」とビックリしました。皆さんはどうでしたか?
第36話「月曜夜7時30分殺人事件」のあらすじ
まずは簡単にあらすじをおさらいしておきましょう。この話は1996年11月4日に放送された回で、当時のOPテーマは「Feel Your Heart」(VELVET GARDEN)、EDテーマは「迷宮のラヴァーズ」(heath)でした。懐かしいですね〜。
物語は帝丹小学校の教室から始まります。元太と光彦が今夜放送される「仮面ヤイバー」の話で盛り上がっている中、歩美だけが浮かない表情。実は歩美は、その日の夕方6時30分に歯医者さんで乳歯を抜くことになっていたんです。
元太は「仮面ヤイバーは7時半からだから間に合いそうだな」と言いますが、歩美は不安そう。そんな会話を聞いていたコナンは「仮面ヤイバーに乳歯か…俺は小学生の生活にどっぷり浸かっちまってるなぁ」と内心思うのでした。
事件の発生と不可解なアリバイ
その夜、あるマンションで殺人事件が発生します。被害者は不動産会社社長の中本勝彦。第一発見者は、隣室に住む歯科医の沢木葉子でした。
葉子には完璧なアリバイがありました。なんと彼女は事件発生時刻の7時30分頃、自分の歯科医院で歩美と一緒に「仮面ヤイバー」を見ていたというのです。
しかし、目暮警部は葉子のアリバイに疑問を持ちます。なぜなら、葉子が第一発見者になったのは、マンションに帰宅してすぐだったからです。もし葉子が犯人だとしたら、このアリバイはどこかにトリックが隠されているはず…。
歩美の証言と小五郎の推理
歩美の証言によると、歯を抜いた後、麻酔の影響で眠ってしまい、7時30分頃に葉子に起こされて一緒に仮面ヤイバーを見たとのこと。ただし、歩美は番組の最初と最後しか覚えていないと言います。
毛利小五郎は、葉子が歩美を眠らせて時計の時刻を細工し、ビデオに録画した仮面ヤイバーを見せたのではないかと推理します。しかし、歯科医院にはビデオデッキがなく、さらに葉子は8時頃に歩美を車に乗せて医院を出て、8時5分過ぎには歩美の自宅に送り届けていたことが判明。小五郎の推理は崩れてしまいます。
コナンが見抜いた「場所のトリック」の真相
コナンは、アリバイのトリックには「人」「時間」「場所」の3つがあると考えます。人については歩美の証言に誤りはなく、時間についても死亡推定時刻と治療時刻は動かせない。となると、残るは「場所のトリック」だと推理します。
コナンは葉子のマンションを訪れ、重要な発見をします。なんと、葉子のマンションの部屋には、歯科医院の奥の部屋と同じカーテンが使われていたのです!さらに、部屋の中には歯科医院と同じようなソファー、テーブル、テレビが置かれており、テーブルの上には歩美が見たという仮面ヤイバーのトランプも。
そう、葉子は自宅マンションの一室を医院の奥の部屋と同じようにセッティングし、歩美に「場所の錯覚」を起こさせていたのです!
葉子の完璧な犯行計画
葉子の犯行計画は以下の通りでした:
- 麻酔の注射で歩美を眠らせる
- 7時5分頃に車に歩美を乗せて杯戸町へ向かう
- 7時20分頃、マンション裏の工事現場に車を停め、歩美を抱いて非常口からマンションへ入る
- 医院の奥の部屋に似せた部屋に歩美を寝かせる
- 7時30分に隣の部屋へ行き、中本を殺害する
- 中本の部屋のテレビの音量を上げ、誰かに早く発見してもらえるようにする(死亡推定時刻を正確にするため)
- 歩美を起こして仮面ヤイバーを見せる
- その後、歩美を車に乗せて自宅に送り届ける
コナンは決定的な証拠として、トランプの束の中にハートのエースが2枚あることを指摘します。これは、葉子が歯科医院と自宅の両方に同じトランプを用意していた証拠だったのです。
葉子の動機と26年前の因縁
葉子は、コナンの推理に敗北を認めます。そして、彼女が中本を殺害した動機が明らかになります。
実は26年前、葉子が7歳の時、中本は葉子の兄を車に乗せて走り去ったのです。当時の葉子の証言だけでは公判を維持できないと判断され、検察は起訴を諦めました。葉子は長年その恨みを抱えていたのでした。
葉子はコナンに「あなたの推理通りよ」と認め、自首することを決意します。
第36話の見どころと感想
この話の最大の見どころは、やはり「場所のトリック」ですよね。歯科医院と自宅の部屋を同じように設えるという発想は、なかなか思いつかないトリックだと思います。しかも、歩美という無邪気な子どもをアリバイ証人として利用するという狡猾さ。でも、葉子先生の26年間の恨みを考えると、その行動にも納得できる部分があります。
また、コナンの推理力の高さも光る回でした。「人」「時間」「場所」の3つの観点からアリバイを検証するという思考法は、私たち視聴者も学べるポイントですね。
50代男性/会社員
この回は本当に印象に残っています。場所のトリックという発想が斬新で、コナンの推理も鮮やかでした。26年前の事件が動機というところも重みがあって良かったです。
印象的なセリフと名シーン
この回で特に印象的だったのは、葉子がコナンに敗北を認める場面です。「負けたわ、コナンくん。あなたの推理通りよ」というセリフには、26年間の恨みを晴らした後の諦めと解放感が混ざっているようで、とても印象的でした。
また、コナンが「(あるいは、26年前の沢木葉子さんが、この俺に…)」と考える最後のシーンも意味深ですよね。葉子は最初から半分捕まってもいいと思っていたのかもしれない、というコナンの推測には考えさせられます。
まとめ:第36話「月曜夜7時30分殺人事件」
第36話「月曜夜7時30分殺人事件」は、場所のトリックを使った巧妙な犯行計画と、それを見事に見破るコナンの推理が見どころの回でした。26年前の因縁という重い動機も印象的で、単なる推理モノに留まらない人間ドラマとしての深みも感じられる内容になっています。
この話は1996年11月4日に放送されたもので、現在はHuluなどの動画配信サービスで視聴することができます。コナン初期の名作として、ぜひチェックしてみてください!
次回は、第37話「サボテンの花殺人事件」について掘り下げていく予定です。こちらもまた違ったタイプのトリックが登場する面白い回なので、楽しみにしていてくださいね!
それでは、また次回のコナン考察でお会いしましょう。「為せば成る」の精神で、これからもコナンの謎に迫っていきます!
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