こんにちは!「カズオブログ」管理人のカズオです。今日も娘と一緒にコナンを見ていたら、懐かしい回に出会いました。列車を使ったトリックが見事だったので、皆さんにもシェアしたくなりました!
今回は第55話「列車トリック殺人事件」について、ストーリーの振り返りと謎解きのポイントをまとめていきます。コナンの名言にもあるように「時刻表は推理の基本」。この言葉、ミステリーファンにはグッとくるフレーズですよね!
事件の概要と登場人物
まずは事件の概要と主な登場人物を確認しておきましょう。この回は1997年4月21日に放送された第55話で、OPテーマは小松未歩さんの「謎」、EDテーマは宇徳敬子さんの「光と影のロマン」でした。懐かしいですね~。
主な登場人物
いつものレギュラーメンバーに加えて、今回は以下の人物が登場します。
- 伊達高志(医師)
- 佐藤泰三(医師)
- 内海(医師・被害者)
- 小林洋介(鉄道警察隊主任)
- 車掌
- 駅員
- 販売員
事件のあらすじ
コナン、蘭、小五郎の3人は、とある温泉旅行から帰る途中でした。小五郎は二日酔いでフラフラ。湯の山駅で帰りの電車に乗ろうとしていたんですが、小五郎が間違えて花の街線の電車に乗ろうとしたところを、蘭に指摘されます。彼らが乗るべきは上のホームに停まっている湯の山線の電車だったんです。
ようやく正しい電車に乗った一行。そこで旅館で一緒だった医師グループと遭遇します。伊達医師と佐藤医師が乗っていたんですが、なんと車内で口論になってしまい、伊達医師は後部車両へ移動してしまいました。
11時5分、電車は終点の花の街駅に到着。東京行きの電車に乗り換えるため、35分ほど待つことになります。その間に、伊達医師と佐藤医師は仲直りしたようでした。ホッとしたのもつかの間、別の路線である花の街線の車内で死体が発見されたのです!
被害者は内海という医師で、薬物を注射されて殺害されていました。財布から現金が消えていることから強盗殺人かと思われましたが、コナンは疑問を抱きます。同じ車両にもっとお金持ちそうな女性がいたのに、なぜわざわざ男性が狙われたのか?
事件の真相
コナンは、いつものように小五郎を眠らせて「眠りの小五郎」として推理を披露します。
犯人は伊達高志医師でした!でも、どうして?伊達医師は湯の山線に乗っていたはずなのに、被害者の内海医師は花の街線で殺害されたんです。時間的に乗り換えは不可能なはず…。
ここで列車トリックの真髄が明らかになります!
トリックの解明
実は伊達医師は、水の川駅で花の街線に乗り換えていたのです。でも、時刻表を見ると湯の山線が水の川駅に到着するのは10時35分。一方、花の街線は10時30分に到着して、すでに発車した後のはず。
しかし伊達医師は、列車に重要な書類を忘れたと言って車内を捜索させ、対象の電車が発車する時間をわずかに遅らせていたのでした!これによって乗り換えの時間差を縮め、ギリギリ間に合わせたんですね。
乗り換えに成功した伊達医師は、リバーシブルのコートを裏返し、付け髭で変装して花の街線に乗り込み、内海医師を殺害したのです。
証拠と動機
決定的な証拠となったのは、被害者から奪った小銭でした。内海医師は事件直前に車内販売でコーヒーを買い、お釣りを受け取っていました。伊達医師はその小銭も含めて全ての現金を奪い、自分の財布に入れていたのです。調べれば車内販売の女性の指紋が出てくるはず…これが証拠となりました。
動機は何だったのでしょうか?実は伊達医師は製薬会社からリベートを受け取っていたことを内海医師に知られ、脅されていたのです。内海医師はその証拠のネガフィルムを持っており、この列車で買い取る約束になっていました。
伊達医師は「完璧な計画だったのに…」と漏らしますが、小五郎(実はコナン)は「どんな名医だろうと人間です。あってはならないことだが、誤診だってある。そんな人間の犯す犯罪に、完璧なんてありませんよ」と諭します。
エピローグ
事件解決後、コナンたちは下車した駅周辺でもう一泊温泉に入ることに決めました。小五郎は「もう一泊か、いいな!そうすっか!」と喜び、蘭も「ちょっと、お父さん…。でもいいわね、もう一泊!」と同意します。
このパターン、コナンあるあるですよね。事件解決してそのお礼で旅行に行って、旅行先や帰りにまた事件に遭遇する…という永久機関(笑)。でも、温泉旅行はいいですよね~。私も列車の旅で温泉に行きたくなりました!
見どころポイント
この回の見どころは、やはり列車の時刻表を使ったトリックでしょう。ミステリーの王道とも言える「アリバイトリック」が見事に描かれています。時刻表という動かぬ証拠を覆すために、電車の発車時間をわずかに遅らせるという発想が秀逸です。
また、コナンと小五郎のやり取りも面白いポイントです。コナンが小五郎の推理に「すごいよおじさん!」と乗った上で、「ならもしかして、あの謎も解けてないんじゃ」と穴だらけの推理を指摘するシーンは、まるで漫才コンビのようで微笑ましいですね。
考え込むコナンを見て「ん、どした?」と尋ねる小五郎の姿は、シャーロック・ホームズとワトソンの関係を思わせます。推理役のコナンに対して、小五郎が推理の引き出し役として機能している様子がよく表れています。
50代男性/会社員
この回は列車の時刻表を使ったトリックが秀逸で、何度見ても楽しめます。医師という職業柄、注射による殺害方法も説得力がありますね。コナンの「時刻表は推理の基本」というセリフも名言です!
私の感想
この回を見ていると、列車の旅の魅力が伝わってきますね。温泉地を結ぶローカル線の風景や、乗り換えのドキドキ感。事件はさておき、旅情を感じさせる演出が素晴らしいと思います。
犯人の伊達医師は、医師としての倫理に反する行為(リベートの受け取り)がきっかけで殺人にまで手を染めてしまいました。一度間違った道に足を踏み入れると、取り返しのつかないことになってしまう…という戒めが込められているようにも感じます。
また、強盗に見せかけるために被害者の財布から小銭まで奪うという細かい設定も、リアリティがあって良いですね。でも犯人の立場で考えると、証拠になりそうなものはすべて処分しておくべきだったのでは?と思ってしまいます(笑)。
次回予告
次回は第56話「おじゃマンボウ殺人事件」です。タイトルからして、何やら変わった事件が起きそうですね!どんなトリックが登場するのか、今から楽しみです。また詳しく解説していきますので、お楽しみに!
皆さんも列車の旅、行きたくなりましたか?私は温泉と列車の組み合わせが大好きなので、コロナが落ち着いたらぜひ家族で行ってみたいと思います。「為せば成る」の精神で計画を立てなくては!
それでは、また次回のコナン解説でお会いしましょう!
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