こんにちは!「カズオブログ」管理人のカズオです。最近、娘がコナンにハマり始めたので、私も一緒に見るようになりました。50歳からの新たな趣味として、すっかりコナンの魅力にドップリとハマっています。
今回は、多くのファンが「トラウマ回」と呼ぶ第50話「図書館殺人事件」について詳しく解説していきます。この回は1997年3月3日に放送された、かなり古い回ですが、今見ても色あせない名作です。怖いけど面白い!そんな魅力たっぷりのエピソードをじっくり振り返ってみましょう。
図書館殺人事件のあらすじ
まずは簡単にあらすじを紹介します。この話は、コナンたち少年探偵団が感想文の題材を探しに米花図書館を訪れるところから始まります。そこで、コナンは窓際の戸棚に逆向きにケースに入れられた輸入本を発見します。
そんな中、図書館に目暮警部たちがやってきて、米花図書館の職員・玉田和男が一昨日の夜から行方不明になっていることが明らかになります。図書館の館長・津川秀治は、玉田と一緒に残業していたが、自分の方が先に帰ったと証言します。
コナンは図書館のどこかに玉田の遺体が隠されていると推理し、少年探偵団と共に閉館後の図書館に残って捜索することにしました。そして、児童書コーナーの本棚から麻薬を発見し、津川館長が麻薬密輸の犯人で、それを偶然見つけた玉田を殺害したことを突き止めます。
トラウマ回と呼ばれる理由
恐怖の館長・津川秀治
この回がトラウマ回と呼ばれる最大の理由は、なんといっても館長・津川秀治のキャラクターデザインと演出でしょう!アニメでは、津川館長が突然現れるシーンで不気味な効果音が使われていたり、目が赤く光ったりと、ホラー映画のような演出がふんだんに盛り込まれています。
特に怖いのは、歩美が靴紐を結んでいる時に背後から迫ってくるシーンや、コナンが推理を披露している最中にエレベーターから現れるシーン。これらは当時の子どもたちを震え上がらせたようです。私も初めて見た時は「うわっ!」と声が出ちゃいましたよ。
声優の永井一郎さんの怪演も、この回の恐怖感を高める重要な要素になっています。あの低くて不気味な声は、今聞いても鳥肌が立ちますね。
エレベーターの天井に隠された遺体
もう一つの衝撃的な要素は、遺体の隠し場所です。コナンは昼間、エレベーターに乗った時に定員オーバーのブザーが鳴ったことを思い出します。定員7人のエレベーターに8人乗っていたのでブザーが鳴るのは当然と思われましたが、子供4人の体重を合わせても大人1.5人分程度。つまり、エレベーターには見えない「何か」が乗っていたということに気づくんです。
そして、エレベーターの天井部分を調べると、そこに玉田の遺体が隠されていました。首を絞められて殺された後、エレベーターの天井に突き落とされていたのです。この発見シーンは、コナンの中でも特に衝撃的な場面の一つですね。
少年探偵団VS津川館長の対決
遺体を発見したコナンたちは、津川館長に見つかってしまいます。コナンは事件の真相を話して津川の気を引き、その隙に元太たちを逃がそうとします。そして、本棚がズラリと並ぶ書庫に身を潜め、津川がやってきたと同時に本棚を押し倒すという作戦を実行。
津川が本棚の下敷きになったことを確認したコナンたちは警察に駆け込み、目暮警部たちによって津川は逮捕されました。玉田の遺体も収容され、麻薬も全て警察が押収されます。
子供たちが知恵を絞って大人の犯罪者に立ち向かうシーンは、コナンの醍醐味ですよね。特にこの回は、コナンだけでなく少年探偵団全員が活躍する場面があって、チームワークの大切さも感じられます。
サブストーリー:白乾児(パイカル)の秘密
この回には、メインストーリーとは別に興味深いサブストーリーがあります。コナンは「江戸川コナンとして最後の事件」を解決したと考え、小五郎の事務所から中国酒の白乾児(パイカル)を持ち出し、博士の家へ急行します。
以前、白乾児を一口飲んで一時的に元の姿に戻れた経験があったコナンは、再び試してみることにしたのです。しかし、結果は失敗。博士の説明によると、1度目は白乾児の何かの作用で体が元に戻りましたが、その時体の中に酒に抵抗する性質ができてしまい、もう効かなくなってしまったようです。
それでも諦めきれないコナンは「きっとまだ酒の量が足りないんだ!」と言ってビンを抱えて白乾児をグイグイ飲みまくります。その結果、翌日はひどい二日酔いとなり、元太、光彦、歩美から過剰に心配されるという、ちょっとコミカルな展開で終わります。
図書館殺人事件の事件ファイル概要
話数 | 第50話 |
---|---|
事件ファイル名 | 図書館殺人事件 |
放送日 | 1997年3月3日(月) |
OPテーマ | Feel Your Heart(VELVET GARDEN) |
EDテーマ | 迷宮のラヴァーズ(heath) |
前回 | 第49話「外交官殺人事件(後編)」 |
次回 | 第51話「ゴルフ練習場殺人事件」 |
エレベータートリックは実際に可能なのか?
この回の核心となるエレベータートリックですが、実際に可能なのでしょうか?興味深いことに、現実のエレベーターでこのトリックを検証した記事がありました。結論から言うと、現代のエレベーターでは再現不可能なようです。
検証によると、以下の3点が現実との相違点として挙げられています:
- エレベーターのドアには「手動に切り替える」機能はない
- エレベーターの扉を外からこじ開けることはできない(安全ロックがかかっている)
- 扉が開いたままではエレベーターは動かない(安全機構が働く)
つまり、アニメの中の演出としては素晴らしいのですが、現実世界では安全上の理由から実現不可能なトリックだったんですね。でも、フィクションだからこそ楽しめる要素でもありますよね。
視聴者の感想
館長さんの初めの登場シーンからすでに恐怖でした。顔が怖すぎますよね、ホラー映画より怖いのでは?特に、歩美ちゃんが靴紐結んでる時は本当にヒヤヒヤしました。コナンくんが戻って来なかったら確実に殺されてましたね。
アニメだと、番組始まってすぐのシーンにそんなに人は目をこらして見ていない、しかも目の前で動くコナンに気を取られてしまい、視聴者が注目しない背景に重要なヒントが隠されているのが面白いですね。
隠された小ネタ:本棚の本のタイトル
実はこの回には、細かい部分にまで制作者のこだわりが見られます。例えば、図書館の児童書コーナーの本棚に並べられた本のタイトルには、パロディ作品が混ざっているんです。
- コアラの町
- 一寸ぼうず
- ミイラのおんがえし
- 中ゆびひめ
- みにくい犬の子
- さるかに◯んせん(もしかしたら「さるかにおんせん」?)
こういった細部へのこだわりも、コナンの魅力の一つですね。何度見ても新しい発見があるのは、作品の奥深さを感じさせます。
まとめ:トラウマ回だけど名作
「図書館殺人事件」は、コナンの中でも特に印象に残る回の一つです。恐怖演出が効いていて、子供向けアニメとは思えないほどの緊張感があります。しかし、それだけでなく推理としても秀逸で、エレベーターの定員オーバーから遺体の隠し場所を推理するという展開は見事です。
また、コナンが元の姿に戻ろうとして失敗するサブストーリーも、物語全体に関わる重要な要素として描かれています。コミカルな終わり方も、緊張感のあった本編の後には良いクールダウンになっていますね。
次回は第51話「ゴルフ練習場殺人事件」について解説する予定です。こちらもまた違った魅力のある回なので、ぜひお楽しみに!「為せば成る」の精神で、これからもコナンの魅力を掘り下げていきたいと思います。
皆さんは「図書館殺人事件」を見たことありますか?もし見ていないなら、ぜひ一度チェックしてみてください。子供の頃に見た方は、大人になった今見るとまた違った発見があるかもしれませんよ!
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!
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