こんにちは!「カズオブログ」管理人のカズオです。今日も元気にコナン考察をお届けします。最近、娘がコナンにどハマりしていて、「パパも見てみなよ〜」と言われて見始めたら、すっかりハマってしまった50歳のおっさんです(笑)。今回は第179話「喫茶店トラック乱入事件」について、ネタバレ満載でお届けしますよ!
この事件、一見すると単なる交通事故に見えて、実は緻密に計画された殺人事件だったんですよね。バスとピアノ線を使った巧妙なトリックに、思わず「おぉ〜!」と声が出てしまいました。それでは早速、事件の詳細を振り返っていきましょう!
事件の概要と登場人物
まずは事件の概要と登場人物をおさらいしておきましょう。この話は2000年2月7日に放送された第179話で、「黒の組織との再会(解決編)」の次のエピソードになります。
主な登場人物は以下の通りです:
- 大原一雄:大原企画の社長
- 相田徹:大原企画のデザイナー
- 小林次郎:トラックの運転手
- 瀬川美智子:大原企画の事務員
そして、もちろん少年探偵団のメンバーたちも重要な役割を果たしています。特に元太のお腹の調子が悪くなるというちょっとしたハプニングが、事件解決の重要な手がかりになるんですよね。これぞコナンらしい展開!
事件のあらすじ
コナンたち少年探偵団は、阿笠博士にご馳走してもらうため、坂の途中にある喫茶店へやってきました。博士は遅れてくるということで、子どもたちは先に注文して待つことにしました。
パフェを美味しそうに食べる元太、光彦、歩美。一方コナンは、同じ店内にいた大原企画社長の大原一雄と、デザイナーの相田徹の会話が気になっていました。どうやら二人は仕事のことでいがみ合っていて、相田は退職することが決まっているようです。
大原がトイレに行くため席を立ちました。そのタイミングで、余所見していたコナンのパフェまで食べてしまった元太はお腹の調子が悪くなり、慌ててトイレへ向かいます。コナンが「今人が入ってる」と言ったのですが、元太には聞こえていないようでトイレをノックしました。しかし中からは返事がなく、トイレには鍵がかかっていました。
しばらくして、左手の人差し指を口に銜えた大原がトイレから出てきたことを確認した元太は「おかわり頼むなら俺のもな!」と言うと、急いでトイレへ駆け込みました。
そこへ博士が「遅くなってすまん!」とやってきました。商店街の抽選で当たった金券を持っている博士は、どんどん注文するように子供たちへ勧めます。
事件発生!喫茶店にトラックが突っ込む
歩美が窓の外を走っていくバスに気づき、「見てみて、あのバス!」と言います。そのバスの後ろには糸のようなものがついており、それがキラキラと光って美しく見えました。
再び相田と打ち合わせを始めた大原はタバコを吸おうとしましたが、ライターが見つからず、トイレへ探しに行きました。
その時、”ガシャーン”と大きな音がしたと同時に、喫茶店へトラックが飛び込んできたんです!トラックが乱入した窓際の席に座っていた相田は、巻き込まれて亡くなってしまいました。
警察が到着し、関係者に事情聴取が始まりました。相田と同じテーブルに座っていた大原は、たまたまトイレに行っており助かったとのこと。
トラックの運転手である小林次郎は、坂の途中にトラックを停めて配達へ行ったと証言します。普段は坂の上の平らなところに停めるのですが、この日は坂の上に乗用車が停まっていたため、仕方なくその乗用車の前にトラックを停めたそうです。
小林は「しっかりとサイドブレーキを引き、念のためギアをバックに入れておいた」と証言しますが、警官は現場に到着してすぐにトラックの運転席を確認したところ、そのような形跡はなかったと言います。
コナンの推理と真相
コナンは喫茶店のトイレを調べ、窓枠に血痕が付着していることを発見します。また、窓には外から手をかけた跡もついていました。
元太がトイレをノックした時、大原はトイレにいなかったため返事がなかったのです。大原はトイレの中の窓から外に出て、戻る時に血が窓枠へ付いたのでした。
コナンはバス停の近くで木片を拾い、バスの時刻表を確認します。そして「これは殺人事件だ。そして犯人は、あの人に間違いない!」と確信するのでした。
巧妙なトリックの全貌
少年探偵団と博士は警察に呼ばれ、現場へ戻りました。大原が急用があるので出かけたいと言い出したタイミングで、コナンは博士に事故ではなく殺人事件だということを説明し、蝶ネクタイ型変声機で博士の声を使って推理を話し始めました。
トリックの全貌はこうです:
- 大原は、トラックがいつも停まる坂の上に自分の車を駐車させた
- 相田を誘って坂の下の喫茶店に入り、窓側の席に座らせた
- トイレに行くフリをして席を外し、トイレの窓から抜け出した
- トラックのところへ行き、あらかじめ用意しておいた木製の楔(くさび)をトラックの前輪の前へ置いた
- 楔にピアノ線を結び、前に停まっている時間待ちのバスの後部にそのピアノ線を結び付けた
- トラックのギアをニュートラルにし、サイドブレーキを外して喫茶店へ戻った
定刻になり、バスが発車すれば楔はピアノ線で引っ張られ外れます。するとトラックは勝手に坂を下り出し、喫茶店に突っ込むという寸法だったのです。
歩美が「バスの後ろでキラキラ光っていたのは、ピアノ線だったのね」と気づきます。
犯人を追い詰める決定的証拠
大原の誤算は、バスにピアノ線を結び付ける時に誤って指先に傷をつけてしまったことでした。その血がトイレの窓枠と、ピアノ線にも付着していたのです。
さらに決定的だったのは、坂の上に停めてあった大原の乗用車の中から発見された手袋でした。その手袋の人差し指の部分に血がついていたのです。
トイレでついたはずの左手の傷と、同じ位置に血が付いた手袋が大原の車の中にあり、トイレの窓枠には外から手をかけたような血痕がある。さらにバスに結び付けられたピアノ線には、大原の血液がついているはず。これらの証拠に追い詰められ、大原は犯行を認めました。
犯行の動機
大原が犯行に及んだ動機は以下の通りでした:
相田は今までの恩を忘れ、会社を裏切って辞めると言い出しました。相田が辞めてしまったら会社が潰れてしまうかもしれない。同じ潰れてしまうなら、相田を事故死に見せかけて殺し、生命保険と損害賠償の金だけでも手に入れようと思ったのです。
正直、喫茶店で打ち合わせをするまでは、相田を殺害することを迷っていたそうです。しかし、大きな仕事まで退職金がわりに持っていくと勝手なことを言い出したため、計画を実行したとのことでした。
エピローグ
後日、コナンたち少年探偵団と博士は、新装開店した喫茶店へやってきました。博士はトラックの運転手の小林から、無実が証明されたことに関して感謝をされます。
博士は「なんのなんの、こんなのワシにとって朝飯前のことじゃよ」とニッコリと笑って言います。さらに「何しろ、かの有名な高校生探偵、工藤新一に探偵術を手解きしたのは、このワシなんじゃからなぁ」と自慢げに話すのでした。
元太、光彦、歩美は「えぇー!ほんとに~?!」と声を揃えて驚いています。コナンは心の中で「ったく、よく言うぜ。まぁいっか・・」と思うのでした。
カズオの感想
この「喫茶店トラック乱入事件」、一見単なる事故に見えて実は緻密に計画された殺人事件だったというのが見事でしたね!バスとピアノ線を使ったトリックは、なかなか思いつかないアイデアだと思います。
特に印象的だったのは、歩美がバスの後ろに付いていた「キラキラ光るもの」に気づいていたことです。子どもの何気ない観察が事件解決の重要な手がかりになるというのは、コナンらしい展開だなと思いました。
また、元太のお腹の調子が悪くなってトイレに行くというハプニングが、大原がトイレにいなかったことを証明する重要な証拠になったのも面白いですね。コナンの作者は本当に伏線の張り方が上手いなと感心します。
50代男性/会社員
この事件、バスの時刻表を利用したトリックが秀逸でした。日常の中に潜む「時間」というものを利用した犯罪というのが、リアリティがあって怖いですね。
私も同感です!日常生活の中にある「当たり前」のものを使った犯罪というのは、本当に怖いですよね。だからこそ、コナンの鋭い観察眼が光る瞬間なんだと思います。
次回予告
次回は第180話「赤い殺意の夜想曲(ノクターン)(前編)」です。タイトルからして、何やら音楽に関係した事件が起きるようですね。前編ということは連続ものになりそうで、ワクワクします!
娘と一緒に見ながら、また新たな発見があれば皆さんにシェアしたいと思います。それまでは、「為せば成る」の精神で、コナン研究を続けていきますよ!
それでは、また次回の「カズオブログ」でお会いしましょう!
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