こんにちは!「カズオブログ」管理人のカズオです。今日も娘と一緒にコナンを見ていたら、懐かしい初期のエピソードが出てきて、これは皆さんにもシェアしたいと思いました!今回は第20話「幽霊屋敷殺人事件」について詳しく振り返ってみましょう。
このエピソードは1996年6月17日に放送された、コナン初期の心霊系(?)ミステリー。少年探偵団が幽霊屋敷に挑むという、子どもたちにとってはドキドキのシチュエーションですよね。私も子どもの頃、友達と肝試しに行った記憶があります。皆さんはどうでしたか?
事件の発端:歩美が見た人魂
物語は、買い物帰りの歩美が4丁目にある古びた洋館で人魂を目撃したことから始まります。翌日、歩美はコナンたち少年探偵団を「幽霊退治」に誘います。
その洋館は、なんと5年前に主人が何者かに殺害され、それ以来「恐怖の館」として近所の人から恐れられているんだとか。残された妻と息子は引っ越し、今は空き家のはずなのですが、悪霊が住みついていると噂されているんですね。
夜中に恐ろしい呻き声が聞こえたり、迷い込んだ野良犬が次の日に骨となって発見されたりと、かなりホラーな噂が広まっています。科学少年の光彦は「そんなの作り話ですよ。この科学の時代にお化けや妖怪だなんて」と冷静ですが、元太は歩美を信じて「歩美がウソついてるって言うのか?」と熱くなります。
少年探偵団の幽霊退治開始!
コナンたちは秘密の入り口から洋館に侵入し、探検を始めます。館内には不気味な彫刻があったり、風で扉が開いたりと、一見すると幽霊の仕業のように見える現象がいくつか。でも、コナンはすぐに科学的な説明をつけていきます。
例えば、突然音を立てて開いた扉。元太、光彦、歩美は慌ててコナンの後ろに隠れますが、コナンが懐中電灯で照らしてみると、単に窓が開いていて風が吹き込んでいただけでした。光彦も「この風で扉が自然に開いたんですね」と納得。
しかし、その後一人でトイレに向かった光彦の悲鳴が洋館に響き渡ります。コナンは元太と歩美に隠れているように命じ、光彦を捜すために駆け出しました。
次々と起こる怪現象と消える仲間たち
光彦を探していると、今度は元太の悲鳴が聞こえてきます。元太の悲鳴を聞いて廊下へ飛び出した歩美は、足音が近づいてくることに気づき、恐怖から身動きがとれなくなってしまいました。そして、背後から現れた何者かに口元を塞がれてしまいます。
後ろを振り返った歩美は、それがコナンだったことに安堵。コナンは「しーっ!声を立てるな」と歩美に警告します。しかし、足音はまだ聞こえてきます。コナンは歩美を自分の後ろに下がらせ、様子を窺います。
コナンと歩美の前を通って行った足跡の正体は、何かを運ぶ老婆でした。コナンは廊下の角を曲がった老婆を追いかけますが、見失ってしまいます。辺りに部屋はなく、その先は行き止まりになっているのに、老婆はどこにも見当たりません。
歩美は「だからお化けって言ってるでしょ!?」と怯えますが、コナンは足元を調べ、床の埃に切れ目があることに気づきます。そして、床についた扉を発見!コナンは阿笠博士から貰った伸縮サスペンダーを使い、重い扉を持ち上げると、地下への階段が現れたのです。
事件の真相:5年前の殺人事件の謎
階段を下りたコナンと歩美は、灯りがついている部屋を発見します。その部屋の中には、なんと大きな檻があり、その中に男が閉じ込められていました。そこへ先ほどの老婆が現れ、男に食事を運んできます。
老婆は男に「またうなされていたのね、可哀そうに。でもあれは5年も前のこと。早く忘れなさい。いくらお前が苦しんでも、死んだ人はもう戻らないのだから」と声をかけます。
コナンは老婆と男の会話を聞き、事件の真相に辿り着きます。檻の中にいる男は、5年前に殺害された主人の息子・昭夫だったのです。5年間の地下室暮らしで見た目はすっかり変わってしまいましたが、目の下のホクロだけは変わりようがありません。
コナンは、この館が本当に無人ではないことを示す証拠をいくつか見つけていました:
- 歩美が洗面所で水道を使えたこと(無人の家の水道料金を払い続ける人などいるはずがない)
- 秘密の入り口の扉が周りの壁の古さに比べて新しかったこと
そして、館から聞こえていた呻き声の正体は、昭夫の苦悩の声だったのです。
衝撃の告白:父親殺しの真相
昭夫は、父を殺したのは自分だと打ち明けます。5年前の春、昭夫は3回目の大学受験に失敗しました。父親は「なに?また落ちただと?我が家の恥だな、お前は。いや、カスだ。お前はカス同然だ!」と昭夫を罵りました。
恐らく、昭夫は罪滅ぼしのために自首をしようとしたのでしょう。しかし、母親がそれをさせませんでした。母親は、息子を犯罪者にしたくない一心で、息子を一歩も外へ出さずに隠れ住むという方法を選んだのです。
50代男性/会社員 このエピソードは、親子関係の闇の部分をよく描いていると思います。母親の愛情が行き過ぎて、結果的に息子を檻の中に閉じ込めるという歪んだ形になってしまう。コナンの初期のエピソードは、こういう人間ドラマの部分が秀逸ですよね。
エピローグ:少年探偵団の次なる冒険
事件解決後、帝丹小学校では次なる冒険の話題で盛り上がっています。歩美が「今度は2丁目のエトウっておうちよ!近所の人の話だと、その不気味な屋敷は怪しげな本で埋まっていて、一人で住んでた少年も魔物に喰われてしまったんですって」と新たな幽霊屋敷の情報を持ってきます。
「2丁目のエトウ」「本で埋まっている不気味な屋敷」「一人暮らしの少年」という情報に、コナンは「ねぇ、それ本当にエトウってうちなの?」と尋ねます。歩美は「うん!カタカナの「エ」に漢字の「藤」よ!」と答えますが、それは「工藤」、つまりコナン(新一)の家のことだったのです!
元太と光彦は「行くぞ、村人!」と張り切り、コナンは「待てって、それはエトウじゃなくてクドウ!(俺んちだよ)」と焦ります。このオチは、コナンならではのユーモアですね。
見どころポイント:初期コナンの魅力
この第20話は、コナン初期の作品らしさが詰まったエピソードです。特に以下のポイントが見どころだと思います:
- 少年探偵団の関係性の描写(元太の頼りなさや光彦の知識、歩美の優しさなど)
- コナンのガジェット活用(伸縮サスペンダーの使用シーン)
- 家族の闇を描いた重厚なストーリー
- オチでの「工藤邸」へのつながり
初期のコナンは、こういった「幽霊」や「怪現象」を科学的に解明していくエピソードが多く、子どもたちの冒険と大人の犯罪が絶妙に絡み合う構成が魅力的です。
放送情報と主題歌
この第20話は1996年6月17日に放送されました。当時の主題歌は:
- OPテーマ:「胸がドキドキ」(ザ・ハイロウズ)
- EDテーマ:「Step by Step」(ZIGGY)
今聴いても懐かしい曲ですよね。YouTubeで聴けるので、興味のある方はぜひ!
次回予告:コナンの魅力をさらに探る
次回は第21話「TVドラマロケ殺人事件」について詳しく解説する予定です。テレビドラマの撮影現場で起きた殺人事件に、コナンがどう立ち向かうのか?お楽しみに!
皆さんは、この「幽霊屋敷殺人事件」をご覧になったことはありますか?初期コナンの名作として、ぜひチェックしてみてください。それでは、また次回の「カズオブログ」でお会いしましょう!
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