『カズオブログ』管理人のカズオです。2025年の日本人出国者数がコロナ前の7割にとどまっているというニュースが話題になっています。「旅行ブームじゃなかったの?」と思った方も多いかもしれません。
旅行需要は確かに戻ってきているのですが、数字を見るとまだコロナ前には届いていない状況です。慎重派の私としては、「なぜ戻りきらないのか」「自分が旅行を計画するなら何を確認すればいいか」が気になるところです。
2025年の海外旅行、数字でみると何が見える?
出入国在留管理庁の統計をもとにした報道によると、2025年の日本人出国者数は約1,473万人でした。コロナ前の2019年が過去最多の約2,008万人だったことと比べると、まだ約534万人少ない状況です。
回復率でいうと、約73%。「7割は戻った」と見るか、「まだ3割近く足りない」と見るか──どちらの見方もできますが、数字の裏には円安という大きな要因があります。
都道府県別に見ると、回復の差がはっきり出ているのも気になるポイントです。全47都道府県で2019年を下回っており、最も落ち込みが大きかったのは福島県で約43%減。東北地方を中心に3割以上の落ち込みが目立ちました。一方、東京は約19.5%減と、全国唯一の2割未満の落ち込みにとどまっています。
円安が海外旅行に与える影響、実際どのくらい?
「旅行したい気持ちはあるけど、なんとなく高く感じる」──そう感じている方は、感覚は正しいです。円安になると、海外での費用がそのまま割高になります。
たとえば1ドル=110円の時代と、1ドル=150円の時代では、同じ現地価格でも円換算すると約36%高くなります。ホテル代、食事代、現地交通費、おみやげ代、すべてに影響が出ます。
さらに航空券も円建てで購入するため、燃油サーチャージの上昇分もダメージになります。費用の総額は、円安前と比べて3〜4割増になっているケースも珍しくありません。
旅行需要そのものが消えたわけではなく、「行きたいけど費用が見合わない」と判断している人が増えているのが、出国者数が伸び悩んでいる主な理由と見られています。
東北地方の落ち込みが大きい理由は?
報道では、東北地方の落ち込みが目立つ点も指摘されています。福島・岩手で4割超の減少、新潟・秋田・青森でも3割以上の落ち込みというデータが出ています。
背景として考えられるのは、高齢化の進行と、もともとの出国者数の絶対数が少ない地域構造の影響です。都市部と比べて国際空港へのアクセスが遠く、海外旅行の心理的・物理的なハードルが高い地域でもあります。
一方で東京・大阪・福岡が比較的減少率が小さかったのは、空港へのアクセスの良さや、ビジネス渡航・富裕層の旅行需要が下支えしているためと見られます。
カズオ円安って、じわじわ旅行の気力を削いでくるんですよね
海外旅行を考えるなら、今確認しておきたいこと
「それでも海外に行きたい」という方に向けて、費用を把握するための確認ポイントをまとめました。旅行前にここを見ておくと、ムダなく計画が立てやすくなります。
- 航空券の燃油サーチャージ込みの総額を確認する
- 旅行先の為替レートを出発前にチェックしておく
- クレジットカードの海外事務手数料を確認する
- 旅行保険の加入内容と費用を比較しておく
- パスポートの有効期限を出発前に確認する
費用面でとくに見落としがちなのが、クレジットカードの海外事務手数料と、現地でのキャッシング手数料です。カードによって1.6〜3.0%程度の差があるため、使うカードを選ぶだけで費用を抑えられることがあります。
円安でも費用を抑えるポイントは?
円安の影響を完全に消すことはできませんが、選び方次第で差は出ます。
- 行き先を選ぶ
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円安の影響が出にくい東南アジア方面は、物価水準が低く費用を抑えやすい
- 時期をずらす
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GWや年末年始は航空券・ホテル代ともに高騰しやすい
- 早めに予約する
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航空券は早期購入割引が出やすく、直前より大幅に安くなることがある
ニュース本文だけで判断せず、実際の旅行費用は自分で試算しておくことが大切です。同じ行き先でも、時期・カード・予約タイミングによって総費用はかなり変わります。
海外旅行の回復、今後どうなりそう?
出国者数の回復ペースは、今後の為替動向に大きく左右されます。円高方向に動けば旅行コストが下がり、出国者数も増加しやすくなります。ただし、現時点では円安が長期化している状況が続いており、短期間での大幅な回復を断言するのは難しい状況です。
一方、訪日外国人(インバウンド)の数はコロナ前を超えている状況で、日本の観光地の人気は高まっています。円安は「来てもらう側」には追い風ですが、「出ていく側」には逆風という、皮肉な構造になっています。
今後の為替レートや航空需要の変化については、日本政府観光局(JNTO)や出入国在留管理庁の統計が定期的に更新されていますので、旅行計画を立てるタイミングで最新情報を確認するのがおすすめです。
計画する前に一度、費用感を確認してみよう
海外旅行者数がまだコロナ前の7割という数字の裏には、円安による費用増という現実的な壁があります。「旅行したい気持ちはあるけど、なんか高い気がする」という感覚は、データでも裏付けられています。
私自身、旅行を考えるときはまず「総費用いくらになるか」を先に試算するタイプです。航空券・ホテル・現地費用・保険・カード手数料まで足してみると、思ったより高かった、ということもよくあります。焦って決めるより、費用感を把握してから動くほうがスッキリします。
海外旅行を検討中の方は、まず行き先と時期の組み合わせで費用を比べてみることからはじめてみてください。為替や航空券の状況次第で、選択肢が変わってくることもありますよ。




