こんにちは!「カズオブログ」管理人のカズオです。今日は名探偵コナンの第138話「最後の上映殺人事件(前編)」についてお話ししたいと思います。実は我が家、娘がコナンにハマり始めたのをきっかけに、この50歳のオヤジも一緒に見るようになってしまったんですよね。今では家族の楽しみになっています。さてさて、皆さんは映画館での思い出ってありますか?私は学生時代、友達と観に行った映画の記憶が今でも鮮明に残っています。今回のエピソードは、そんな映画館が舞台になっているんですよ!
第138話「最後の上映殺人事件(前編)」のあらすじ
この話は、閉館が決まった映画館を舞台にした事件です。コナン、元太、光彦、歩美、そして灰原の少年探偵団5人が、阿笠博士からもらった割引券を使って映画を観に行くところから物語が始まります。
映画館に着いた彼らは、なんとその日が閉館の最終日で、自分たちが最後の観客になることを知ります。何を観るか少し揉めた末、大怪獣ゴメラの3本立てを観ることに決めました。懐かしいですねぇ、ゴジラのパロディみたいな感じのやつです。私も子供の頃、似たような特撮映画を夢中で観ていましたよ!
閉館の理由と不穏な空気
映画館の閉館理由は、ある不動産会社の社長・張田政次の圧力でした。この人物、なかなかのワルで、映画館の営業を妨害するために、館内でタバコを吸ったり、客に絡んだり、さらにはチンピラを雇って喧嘩を起こさせたりと、かなりの悪行を働いていたようです。まさに「ヤーさん」という感じの人物ですね。
そんな事情を聞いて少し暗い気持ちになった一行ですが、とりあえず2本目の上映を観ることにします。ぶっ通しの映画だったため、歩美はコナンにもたれかかって眠ってしまいます。そんな中、トイレに行きたくなったコナンは困ってしまいます。灰原に席を代わってもらおうとするのですが、灰原もコナンの方にもたれかかってしまい…。両手に花状態ですが、コナンにとっては大ピンチ!トイレに行きたいのに動けないという…。男性の皆さん、この気持ち、わかりますよね?
スクリーンに映った衝撃の影
そんなドキドキの状況の中、突然スクリーンに謎の影が揺れ動いて映し出されます。映画館の照明がつくと、なんと映写室の窓の前で張田社長が首をつっている姿が!コナンたちは衝撃を受けます。
警察が到着し、現場検証が始まります。目暮警部たちの調査によると、映写室への出入りは確認されておらず、自殺の可能性も考えられますが、他殺の場合は館内にいた誰かが犯人ということになります。
容疑者たちのアリバイ
事件発生時、館内にいた人物たちのアリバイを見ていきましょう。
館長のアリバイ
館長は前の方の席に座っていて、思い出のシーンを座席と一緒に撮影していた大学生の写真にも写っています。この大学生は特撮マニアで、最後の上映だからと館内の写真を撮っていたんですね。その写真にはコナンたちの影も写っており、偽装した痕跡はなさそうです。
売店の女性と映写技師のアリバイ
売店の女性・百合子は控え室でお茶の準備をしていたと証言しています。また、映写室担当の古橋稔も犯行時刻前後のアリバイが証明されています。彼はテープに細工した痕跡もなく、警察に堂々と提出しました。
不審な点
事件の不審な点として、いつもより強かった空調の風が挙げられています。これが事件に関係しているのでしょうか?それとも、これは本当に自殺なのでしょうか…?
第139話「最後の上映殺人事件(後編)」での真相
実は、この事件の真相は第139話で明らかになります。ここからは後編の内容も含めて、事件の全貌をお伝えします!
後編では、光彦の証言が重要なカギを握ります。光彦は、スクリーンに影が映る少し前に、トイレで百合子の姿を目撃したと証言します。これは百合子のアリバイを崩す重要な証言でした。
コナンの推理
コナンは客席の下でタバコの灰と吸い殻を発見し、前の席に靴跡がついていることを確認します。そして映画館という「闇と光の空間」を利用した巧妙なトリックを見破ります。
阿笠博士の声を借りて、コナンは照明を落とし、推理を始めます。
映写室のトリック
犯人は、あらかじめ映写室の窓に蓋をして、灯りが漏れないようにしてから遺体を吊るしていました。暗闇の客席からは遺体に気づくことはほぼ不可能だったのです。
遺体が揺れていた謎については、館主が証言した「いつもと違う空調の強さ」がカギでした。映画館は大きな密閉空間なので、あらかじめ風の方向と強さを調整しておけば、風を回して遺体を揺らすことができるんです。なるほど!これは思いつかなかった!
さらに、スクリーンに影が映った時、動いていたのは遺体が吊るされた側の映写機でした。そのまま投影すれば映画の始めから影が映ってしまうため、犯人は「鏡」を使用したのです。映写機のレンズに鏡を取りつけると、映像を反射させることができます。つまり犯人は、映像を反射させ、もう一方の覗き窓から投影していたのです。
その証拠に、張田が上映中に吸っていたタバコの吸い殻が、投影されるはずの覗き窓の真ん前に落ちていました。張田はいつも上映の邪魔をするため、投影される窓の真ん前に座っていたと言っていましたが、コナンたちが映画を観ていた時、タバコの煙が影となってスクリーンに映ることはありませんでした。
犯人の正体
犯人は、映写技師の古橋稔でした!
古橋は映写室にいたと証言していましたが、そのアリバイは映画が始まった後で古橋が殺害された場合に成立するものでした。彼はまず、売店係の百合子に弁当を買いに行かせました。売店が空になれば、犯行時に館内の移動がしやすくなるためです。
上映開始とともに空調室へ行き、風の強さと方向を変えました。この時、映像は鏡を使って覗き窓の方から投影させておきました。そして劇場内に入り、張田の首をロープで絞めて殺害し、本来映像が投影される窓の前に吊り上げました。
あとは映写室に戻って百合子が来るのを待ち、投影する窓を塞いであったものを取り除き、映写機のレンズに取りつけた鏡を外すだけです。そして映像に首を吊った張田の影が出て、それを百合子と一緒に目撃すれば、アリバイは成立するという訳です。
決定的な証拠
決定的な証拠は、百合子の証言でした。彼女は、弁当を届け、控室でお茶を淹れていた時、ズレたコンタクトを直すためトイレへ行ったと言いました。しかし、控室にも洗面台があるのに、なぜわざわざトイレの鏡まで行く必要があったのでしょうか?
それは、控室にあるはずの洗面台の鏡がなくなっていたためでした。この鏡こそが、映写機のレンズに取りつけて映像を反射させるために使われたものだったのです!
犯人の動機と結末
古橋の動機は、張田への恨みを晴らすためでした。彼は映写室の覗き窓から見る景色、つまり映画を観る客の反応が逐一見渡せるその特等席を愛していました。しかし張田の嫌がらせのせいで客が減っていき、最後の日の客は張田一人だけ…。
古橋は、覗き窓のところまで張田を吊るし上げ、寂しくなってしまった景色を見せてやろうと思ったと、悲しそうに笑いました。映画館への愛と、それを奪った張田への恨み…複雑な感情が交錯した事件でした。
感想とまとめ
この「最後の上映殺人事件」は、映画館という特殊な空間を利用した巧妙なトリックが印象的な事件でしたね。闇と光、映写機と鏡、空調の風…映画館ならではの要素を上手く取り入れた謎解きだったと思います。
個人的には、映写技師の古橋の気持ちが少し分かるような気がしました。大好きな場所が無くなってしまう悲しさ、それを奪った人への怒り…もちろん殺人は許されることではありませんが、彼の映画館への愛情は伝わってきましたね。
50代男性/会社員 昔よく行った映画館が閉館したときは本当に寂しかったなぁ。この話を見て思い出しました。古橋の気持ちは分かるけど、殺人はダメだよね…。
皆さんは、この事件の謎解きについてどう思いましたか?映写機のレンズに鏡を取りつけるトリックは思いつきましたか?私は正直、全然気づきませんでした(笑)。コナンの推理はいつも鮮やかで感心してしまいます。
次回は第140話「SOS!歩美からのメッセージ」です。タイトルからすると、歩美ちゃんが何か危険な目に遭うのかな?少年探偵団の活躍が期待できそうですね!また詳しくお伝えしたいと思います。
それでは、また次回のカズオブログでお会いしましょう!コナンの謎解きを一緒に楽しみましょうね!
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