こんにちは!「カズオブログ」管理人のカズオです。今日も皆さんにコナンの魅力をお届けしますよ〜。最近、娘がコナンにハマってきて、私も一緒に見るようになったんですが、改めて見ると大人でも楽しめる作品だなと感じています。今回は第28話「小五郎の同窓会殺人事件(後編)」について詳しく解説していきます。前編から続く謎が、どのように解決されるのか、ワクワクしながら見ていきましょう!
事件の概要:温泉旅館「弁慶」での悲劇
まずは簡単に前編のおさらいをしておきましょう。小五郎の大学時代の同窓会が温泉旅館「弁慶」で開かれました。参加者は、化粧品会社勤務の堀越由美、模型店経営の大村淳、高校体育教師の綾城行雄と妻の紀子、千葉県警刑事の中道和志、そして毛利小五郎、蘭、コナンです。
花火大会の最中、部屋に閉じこもったままの由美を起こしに行くと、彼女は拳銃で頭を撃ち抜かれた状態で発見されました。一見自殺に見えましたが、検視の結果、死亡推定時刻は花火大会の7時間前、みんなが卓球をしていた午後3時頃と判明したのです。
謎解きのポイント:自殺に見せかけた完全犯罪?
後編では、小五郎が由美の死体を調べる中で、重要な発見をします。通常、拳銃自殺の場合、銃口を頭に密着させるため、高温の熱風による火傷の痕が残るはずなのに、由美の遺体にはそれがありませんでした。これは明らかに他殺を示す証拠です!
でも、ここで大きな矛盾が生じます。死亡推定時刻の午後3時頃、参加者全員が卓球場にいたという完璧なアリバイがあるんですよね。唯一卓球場を出たのは大村だけですが、トイレに行っただけで1分足らずで戻ってきています。
不可解な目撃証言と謎の深まり
さらに謎を深めるのが、大村の証言です。彼は卓球場からトイレに行った際、すでに死んでいるはずの由美が2階の窓から卓球場を睨んでいるのを見たと言うのです。幽霊?それとも別の何か?
コナンはこの時点で、犯人の目星がついていました。ある人物の妙な発言に気づいたからです。しかし、その人物には完璧なアリバイがあります。どうやってこの矛盾を解決するのか、コナンの頭脳が冴え渡ります!
小五郎の決意と真相への手がかり
この事件で特筆すべきは、小五郎の姿勢です。彼は「犯人は内部の人間だ。つまり、俺の親友の誰かなんだよ!この事件だけは許せねェ!必ず俺が暴いてやる、絶対にな!」と強い決意を見せます。
通常、コナンは麻酔銃で小五郎を眠らせて「眠りの小五郎」として事件を解決しますが、今回は違いました。小五郎の強い思いを感じたコナンは、あえて麻酔銃を使わず、小五郎自身に事件を解決させるよう導くことにしたんです。これって、コナンの成長を感じさせるシーンでもありますよね!
「弁慶の立往生」が示す真相のカギ
コナンは旅館の名前「弁慶」にヒントを得ます。弁慶の立往生とは、源義経の家来・武蔵坊弁慶が、主君を守るために無数の矢を受けながらも立ったまま死んだという逸話です。この「立ったまま死ぬ」という現象が、事件解決の重要なカギとなります。
コナンは小五郎に「卓球やろう?」と提案し、「弁慶って立ったまま死んだんだよね?」とヒントを与えます。この一言で小五郎は真相に気づくのです!
驚きの真相:完璧なアリバイを作り出したトリック
小五郎は犯人として中道和志を指摘します。でも、中道には完璧なアリバイがあるはず。どうやって犯行を行ったのでしょうか?
実は、死亡推定時刻そのものが犯人のトリックだったのです!由美の遺体は足の指まで硬直し始めていましたが、これは通常の死後硬直ではありませんでした。急激な運動をしている最中に急死した場合、筋肉中のタンパク質が固まりやすくなり、死後硬直が通常より遥かに早く出るという医学的事実があるのです。
巧妙な犯行計画の全貌
中道の犯行計画はこうでした:
- 卓球場で由美と2人で会う約束をしていたが、それに反して他のメンバーも卓球場へ誘った
- 怒った由美は自分の部屋へ戻る
- 6時過ぎ、みんなが出払った後で由美は中道の待つ卓球場へ一人でやってきた
- 中道は由美に卓球をさせ、運動で体を疲労させた
- その後、由美が部屋に戻るように仕向け、部屋で頭を撃ち抜いて殺害した
- 花火の音に紛れて銃声を隠した
こうして死亡推定時刻を大幅にずらし、完璧なアリバイを作ったのです。大村が5時過ぎに見た由美は、まだ生きていた本物の由美だったんですね。
証拠となった細かな痕跡
犯行を裏付ける証拠もいくつかありました:
- 由美の右手がシェークハンドの握り(卓球のラケットの握り方)のまま硬直していた
- 由美が下着を付けずに大きいサイズの浴衣に着替えられていた(犯人が汗を拭き、着替えさせた証拠)
- 拳銃の引き金に指がかかっていなかった(自殺ならあり得ない状態)
犯行の動機と悲しい結末
中道は由美と18年間も付き合っていたのです。しかし、見合いをする半年前まで付き合っていたにもかかわらず、由美は中道の何度ものプロポーズを断り続けていました。それなのに、中道が他の女性と結婚しようとすると許さなかったのです。
「わしだって殺したくなかったよ。由美と18年間付き合ってきたんだからな!」と中道は叫びます。中道にとって由美は「わしの人生をめちゃくちゃにした悪魔」だったのです。
小五郎は「どっちが悪魔だか」と返し、激怒した中道と格闘になります。最後は小五郎が一本背負い投げで中道を制し、「お前が弱くなっただけだよ。心も体もな」と告げるシーンで幕を閉じます。
この事件の見どころと感想
この事件の最大の見どころは、小五郎の活躍です!普段はコナンの推理を代弁するだけの「眠りの小五郎」ですが、今回は自分の友人が関わる事件に本気で取り組み、自らの力で解決しました。小五郎の本来の実力と人間性が垣間見える貴重なエピソードだと思います。
また、死後硬直のメカニズムを利用した巧妙なトリックも秀逸です。科学的知識を取り入れたミステリーとして、大人が見ても納得できる内容になっています。
人間関係の複雑さを描いた深いストーリー
この事件は単なる殺人事件ではなく、長年の複雑な人間関係が引き起こした悲劇です。18年間も付き合いながらプロポーズを断り続け、かといって他の女性との結婚も許さない由美。そして、そんな由美に愛憎入り混じった感情を抱き続けた中道。
50代男性/会社員 この事件は人間関係の複雑さをよく描いていると思います。長年の恋愛関係が歪んでいく様子が、大人の視点から見ても説得力がありました。小五郎の活躍も見どころですね!
エピローグでは、事件解決後も元気のない小五郎の姿が描かれます。友人同士の悲劇に心を痛めている様子が伝わってきて、キャラクターの人間味を感じさせるシーンです。
次回予告:コンピューター殺人事件に期待!
次回第29話は「コンピューター殺人事件」です。タイトルからして、当時としては最先端のコンピューターが絡む事件のようですね。90年代半ばのコンピューター事情を反映した内容になりそうで、今から楽しみです!
皆さんは「小五郎の同窓会殺人事件」をどう思いましたか?コメント欄で感想をシェアしてくださいね。また次回の記事でお会いしましょう!
「為せば成る」の精神で、これからもコナンの魅力を発信し続けます!
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