こんにちは!「カズオブログ」管理人のカズオです。最近、娘がコナンにハマり始めて、つられて私も50歳からコナンの世界に足を踏み入れました。今回は、名探偵コナン第6話「バレンタイン殺人事件」について詳しく振り返ってみたいと思います。
この回は1996年2月12日に放送された、記念すべき初のTVオリジナルエピソードなんですよ!バレンタインデーにちなんだ殺人事件が描かれていて、なかなかスリリングな展開になっています。それでは早速、内容を見ていきましょう!
バレンタイン殺人事件のあらすじ
バレンタインデーを目前に控えたある日、蘭と園子は米花大学医学部の若松俊秀からバレンタインパーティーに招待されます。パーティーの主催者は若松の友人である皆川克彦で、彼の自宅で開かれることになっていました。
その頃、コナンは少年探偵団の元太、光彦、歩美と一緒にチラシ配りをしていたんですが、偶然蘭が若松と話しているところを目撃。蘭がチョコを誰にあげるのか気になったコナンは、翌日、蘭と園子を迎えに来た若松の車のトランクにこっそり忍び込んで、パーティー会場に向かいます。
パーティーが始まり、米花大学テニス部のメンバーである皆川克彦、若松俊秀、関谷かおり、田中直道、渡辺好美が集まります。コナンは外から様子を伺っていましたが、寒さのためくしゃみをして蘭に見つかってしまい、結局パーティーに参加することに。
楽しく始まったパーティーでしたが、克彦が悪酔いして周囲に当たり散らすようになると雰囲気は一気に暗転。特に若松とは一触即発の状況になりますが、克彦の母・小百合のとりなしでその場は収まります。
事件発生!チョコレートに潜む毒
克彦は頭痛がするのか、外で風に当たると言って席を立ちます。そして幼なじみの好美も後を追って外に出て行き、克彦にチョコを手渡します。直道からもらったタバコを吸いながら、克彦は好美からのチョコを食べ始めます。
しかし、その直後、克彦は苦しみ出して倒れてしまいます!好美の悲鳴が響き渡り、小百合は克彦が倒れていることに気づいて駆け寄ります。コナンは救急車と警察に連絡するよう蘭に指示。克彦は火のついたタバコを手にして倒れており、その傍らには食べかけのチョコレートが散乱していました。
その後、目暮警部率いる警察が到着し、捜査が始まります。克彦は脳薬系の中毒により亡くなってしまったことが判明。好美は自分が贈ったチョコを食べた克彦が突然苦しみ出して倒れたことを打ち明けます。
犯人は誰だ?謎解きの行方
蘭から連絡を受けて駆け付けた小五郎は、好美が犯人だと判断します。動機は克彦との愛のもつれからくるもので、チョコレートに毒を入れて克彦を殺害したというのです。
しかし、好美は容疑を否認。パーティー中、料理も飲み物もみんなが克彦と同じものを食べていたため、どれに毒を入れても克彦だけを狙うことは難しいはずです。小百合が用意したケーキなら毒を仕込むことは可能ですが、克彦は甘いものが嫌いで手を付けていませんでした。
コナンは、事件直前に直道が克彦にタバコを渡していたことを小五郎たちに伝えます。それを聞いた目暮警部は直道を追及。すると、直道は克彦殺害の罪を認めたのです!
直道は「そうさ、僕がやったんだ。憎かったんだ!ずっと前から克彦のヤツいつも僕をバカにして」と言い、タバコのフィルターに毒を仕込んだと打ち明けます。
真犯人はまさかの…
しかしコナンは、直道が犯人ではないと考えていました。コナンはキッチンにいる小百合の姿を見て確信を得ます。自分の息子が亡くなったにも関わらず、小百合はキッチンでコーヒーカップを洗っていたのです。
コナンは腕時計型麻酔銃で小五郎を眠らせ、蝶ネクタイ型変声機で小五郎の声を使って推理を話し始めます。
真犯人は克彦の母・小百合でした!小百合は甘いものが嫌いな克彦がケーキを食べないことを知っていました。そして好美に貰ったチョコなら克彦も食べないわけにはいかないと考え、計画を実行したのです。
現場にいち早く駆けつけた小百合は、克彦の持っていた食べかけのチョコをとり、毒入りのチョコとすり替えました。小百合は、警察が来る前にいち早くコーヒーを片付けましたが、いくら洗い流しても鑑識で調べればすぐにわかることです。
そして、小百合がすり替えて着物の中に隠した好美のチョコレートは溶け始め、小百合の着物に染みができていました。これが決定的な証拠となります。
事件の真相と動機
小百合は最初、容疑を否認します。「なぜ私が好美さんのチョコなら食べると知ってるの?なぜ実の息子を殺さなくちゃならないの!」
しかし、かおりが真相を暴露します。「違います!克彦の本当の両親は、7年前に事故で亡くなっているんです!そして父方の伯母であるあなたに引き取られた。克彦が好美のことを好きだったのは本当のお母さんに似てたから。だからあなたは克彦が好美のチョコを必ず食べるって知っていたんだわ!」
小百合は、進を抱きしめて涙し、克彦殺害の罪を認めました。「仕方がなかったのよ。主人の事業が失敗して、克彦の持っている遺産がどうしても必要だったの。守りたかったのよ、この家を、進の幸せを…」
エピローグ:蘭のチョコの行方
パーティーからの帰り道、コナンと蘭は公園に立ち寄り、ベンチに腰掛けます。蘭は自分の手作りチョコを見て「大変な一日だったわね。どうしよっか、このチョコ」と呟きます。
そこへ若松が現れ、チョコを強請りますが、蘭は空手で威嚇して追い払います。コナンは蘭のチョコにメッセージカードが挟まっていることに気づきました。そのカードには「しんいちへ」と書かれていたのです。
蘭は「食べてもいいわよ。コナンくんならきっと新一も許してくれる。私を守るために追っかけてきてくれたんでしょ?ありがと」と言い、コナンは蘭のチョコを嬉しそうに食べるのでした。
第6話の見どころポイント
初登場キャラクター:鈴木園子
この回では、蘭の親友である鈴木園子が初登場します!鈴木財閥のお嬢様で、蘭と同級生の親友です。初登場から大暴走で、期待通りの活躍を見せてくれています。男GETに執念を燃やす姿は、まさに原作そのままの園子らしさが出ていますね。
初登場アイテム:腕時計型麻酔銃
この回では、コナンの必殺アイテムである腕時計型麻酔銃が初めて使用されます!小五郎を眠らせるシーンは、現在のように踊りながら眠りにつくのではなく、2回ほど激しくもがいた後、一瞬にしてぐったりとしてしまうという演出になっています。今とは少し違う演出も見どころですね。
蝶ネクタイ型変声機の設定が判明
この回で、蝶ネクタイ型変声機で小五郎の声に設定されているのが59番であることが分かります。こういった細かい設定も、コナンの魅力の一つですよね。
視聴者の感想と評価
男性/40代後半/会社員
初のTVオリジナル作品として意欲的な内容でした。トリックの発想は面白いのですが、細部の詰めが甘い気がします。それでも園子の初登場や腕時計型麻酔銃の初使用など、コナンの歴史的に重要な回だと思います。
女性/30代前半/主婦
ラストの蘭とコナンのシーンが胸キュン!蘭が新一のために作ったチョコをコナンが食べるという展開が切なくも温かくて、何度見ても泣けます。
まとめ:初のTVオリジナル作品としての評価
「バレンタイン殺人事件」は、名探偵コナン初のTVオリジナル作品として、バレンタインという季節感のあるテーマを取り入れた意欲的な作品となっています。ミステリとしての完成度はやや物足りない部分もありますが、園子の初登場や腕時計型麻酔銃の初使用など、コナンの歴史において非常に重要な回と言えるでしょう。
特に印象的なのは、ラストの蘭とコナンのシーン。新一のために作ったチョコをコナンが食べるという展開は、切なくも温かい気持ちになりますね。初期作品の名場面の一つとして、多くのファンの心に残っているのではないでしょうか。
次回は第7話「月いちプレゼント脅迫事件」について振り返る予定です。こちらもオリジナルエピソードで、コナンの活躍が見どころとなっています。お楽しみに!
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