こんにちは!「カズオブログ」管理人のカズオです。今日も皆さんにコナンの面白さをお届けしたくてウズウズしています。最近、娘がコナンにハマっていて、それに触発されて私も50歳からコナンを読み始めたんですよ。今では家族の誰よりも詳しくなっちゃいました(笑)。
さてさて、今回は第171話「暗闇の中の死角(後編)」について振り返ってみたいと思います。この話、実は新出先生が初登場する重要な回なんですよね。皆さんは覚えていますか?停電中に起きた巧妙な殺人事件…ちょっとドキドキしながら見直してみましょう!
事件の概要:新出家での不可解な死
まずは事件の概要から振り返りましょう。コナン、小五郎、蘭は新出医院の医師・新出義輝に招かれて夕食を食べに行くことになりました。小五郎はアルコール性肝機能障害と診断され、家族の協力が必要だということで、新出先生が夕食に招待してくれたんですね。
新出家には、義輝の妻・陽子、息子の智明、智明の祖母・ミツ、そしてお手伝いの保本ひかるが住んでいます。夕食中に突然停電が起こり、ひかるがブレーカーを確認しに行きました。電気が復旧した後、浴室から義輝の遺体が発見されたんです!
最初は入浴中に電気髭剃りが落ちて感電死した不幸な事故と思われましたが、コナンの鋭い観察眼で不審な点がいくつも見つかりました。なんと、髭剃りの電源はオフになっていたんです。感電したなら電源はオンのはずですよね?しかも、この髭剃りは充電式で、コンセントに差さなくても使えるタイプ。ますます怪しくなってきました。
停電中の全員のアリバイ
目暮警部は全員に停電中のアリバイを確認しました。
各人物のアリバイ状況
まず、義輝の息子・智明は帝丹高校でバスケ部のコーチをしていたため、事件現場にいませんでした。ただ、コナンは最近蘭が「空手の強化練習」と言って嬉しそうに出かけていたのは、この智明に会うためだったのではないかと疑っていました。でも、これは後で判明するように、実は蘭は新一へのプレゼントを作るために英理のところに通っていただけだったんですよね。
ひかるは停電中、ブレーカーを確認しに行ったと証言しています。ミツは2階にいました。そして陽子は、停電前から友人の昌子と電話で話していたと証言しています。
一見すると全員にアリバイがあるように見えますが、コナンは何か引っかかるものを感じていました。特に、ひかるがブレーカーを確認するのに時間がかかりすぎていたことが気になったようです。
コナンの推理:暗闇の中の完全犯罪
コナンの提案で、停電中の全員の行動を再現することになりました。すると、ひかるがブレーカーを上げるまでの時間は実際には34秒しかかからなかったのに、事件当時は1分以上かかっていたことが判明しました。
さらに、コナンは二階の廊下で割れた陶器の破片を発見し、その破片にはわずかに血痕が付着していました。そして二階のひかるの部屋を調べたコナンは、犯人が陽子であることを突き止めました。
陽子の巧妙なトリック
コナンは腕時計型麻酔銃で眠らせた小五郎を浴室に運んでもらい、罠を仕掛けました。台所に集まっていた家の者たちに「小五郎が犯人の正体を突き止めたが、それを明かす前に風呂に入るようだ」と伝えたのです。
そして20分後、再び停電が起こりました。陽子は懐中電灯をひかるに手渡し、ブレーカーを見てくるように命じます。しかし、高木刑事があらかじめブレーカーを操作していたため、ひかるが台所を出て廊下を走っているときに突然灯りが点きました。そして浴室には、電気髭剃りを手にした陽子の姿が…!
陽子は、真相を掴んだ小五郎を殺害し、自ら第一発見者になるつもりだったのです。
事件の真相:電話子機を使った完全犯罪
陽子の犯行方法は非常に巧妙でした。まず、タイマーでショートする仕掛けを作り、停電を起こしました。そして暗闇の中、ペンライトの灯りを頼りに風呂場を訪れ、義輝が浸かっているバスタブの中に延長コードを入れたのです。
陽子は、停電前から灯りが点くまで「友人と電話していた」と証言していましたが、このアリバイは家の電話の子機と携帯電話を懐に忍ばせておけば簡単に作れるものでした。親機と違って子機はコードレスですし、この家の親機には停電時も使用可能な充電池が組み込まれていたのです。
犯行の詳細な流れ
- タイマーでショートする仕掛けを作り、停電状態を作る
- ひかるが台所を出た直後、受話器を子機に持ち替えて風呂場に向かう
- 携帯電話を使ってこの家に電話をかけ、キャッチホンを装って会話を一旦中断する
- 風呂場に入ってコンセントに差しておいた延長コードを掴み、義輝にライトを向けながらこっそりコードを湯の中に入れる
- 子機で会話をしながら台所の前に戻り、親機に持ち替えて電気が点くのを待つ
ひかるがブレーカーを上げた後、すぐに漏電遮断器が落ちました。それは義輝が掴まっていた手すりから漏電し、義輝がショック死したためです。
陽子の計画では、電話で自分のアリバイを作り、その自分が廊下を塞ぐことによって他の人たちのアリバイも成立させるはずでした。しかし、ひかるがブレーカーを上げるまで30秒も余計にかかってしまったため、ひかるのアリバイが成立しなくなってしまいました。
実は停電した時、ひかるは台所で茶碗蒸しの器を割ってしまい、それを脇に抱えてブレーカーの所へ行く前に二階の自室に隠しに行ったのです。これが時間がかかった理由でした。
エピローグ:蘭の秘密の行動
事件解決後、蘭の「空手の強化練習」の真相も明らかになりました。実は蘭は妃法律事務所で英理に教えてもらいながら、新一へのプレゼントとしてセーターを編んでいたのです!
蘭に手本を見せていた英理は、すでに2着のセーターを完成させ、「邪魔だから処分しといてくれる?」と蘭に伝えます。それから数日後、新一の元へ蘭からの贈り物が届きました。
さっそく手編みのセーターを着てみたコナンですが、新一のサイズに合わせて作られたため、ぶかぶか…。それでも大喜びなコナンは、新一の声を使って蘭に電話をかけ、真っ赤な顔で感謝を伝えるのでした。そして電話する蘭の後ろで新聞を読んでいた小五郎は、英理の手編みのセーターを着ていました♪
この回の重要性:新出先生の初登場
この「暗闇の中の死角」は、単なる一話完結の事件ではなく、実は後の展開につながる重要な伏線が張られた回でもあります。新出先生は帝丹高校のOBで、この回が初登場となります。
新一や蘭が通う帝丹高校とのつながりがあるキャラクターとして登場し、後の展開への布石となっているんですね。コナンの物語は本当によく練られていて、一見関係なさそうな事件も後々重要になってくることがあるんです。だからこそ何度も見返したくなるんですよね。
私の感想:電話子機を使ったトリックの巧妙さ
この事件で特に印象に残ったのは、電話子機を使ったトリックの巧妙さです。停電中でも使える電話子機と携帯電話を使って完璧なアリバイを作り上げた陽子の計画は、本当に緻密でした。
ただ、どんなに完璧な計画でも、予想外の出来事(ひかるが茶碗蒸しの器を割って隠しに行ったこと)によって綻びが生じてしまうものなんですね。コナンの作者・青山先生の描く事件は、こういった「人間らしさ」がリアルに描かれているところも魅力だと思います。
50代男性/会社員 この回は電話子機を使ったトリックが秀逸でした。今では子機のある固定電話自体が珍しくなってきましたが、当時としては斬新なアイデアだったと思います。コナンの推理力には毎回感心させられます。
次回予想:新出先生の登場は何を意味するのか?
次回は「よみがえる死の伝言(前編)」です。新出先生が登場したこの回の後、物語はどのように展開していくのでしょうか?新出先生と帝丹高校の関係性、そして蘭と新一(コナン)の関係にも注目していきたいと思います。
皆さんはこの回をどう思いましたか?電話子機を使ったトリックについての感想や、他に気になった点があれば、ぜひコメント欄で教えてくださいね!
それでは、次回のブログ更新もお楽しみに!「為せば成る」の精神で、これからもコナンの魅力を掘り下げていきます!
カズオブログ管理人 カズオでした!
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